明日11Ｒが人生の大一番!?
4982中村将隆（兵庫・120期）
今日の10Ｒ、大混戦の３着争いで非凡な才能を随所に魅せてくれた。一度は守屋美穂に抜かれながら、２周２マークの好旋回で再逆転。最内を的確かつスピーディに小回りした姿は、「桐生か!?」と叫んだほどだ（笑）。今日の団体戦で唯一のブレークを成功させた白組の立役者は、間違いなくこのターンを決めた中村だとお伝えしておこう。さらに、最終ターンマークで外から襲い掛かった浜先真範を、全速の張りマイで完璧に振り払ったターンもウムムと唸らせるものだった。
まだデビューから２年余りの120期。Ａ級になったのは前田篤哉だけで、他の面々はまだまだ全国的に無名と言っていい。正直、中村将隆という名前も今節がはじまるまで「誰？ どんな選手？」ってな感じでまったく知りませんでした、はい。
やまと学校時代のリーグ勝率は４点半ば。120期の中では奥手な存在だが、特筆すべき数字がある。今期の勝率はわずかに2・03だが、来期適用（去年11月～今年5月までの成績）は3・39！ わずか半年で勝率を1・36も伸ばしているのだ。「単純にコースを取るようになって成績がアップしただけだろ」と思う方もいるだろうが、今日のあのレースっぷりは掛け値なしで４、５点はあっても不思議じゃないスピードだったぞ。
得点率6・00でルーキー組の10位に付けるこの最少登番の若者は、明日は11Ｒ１号艇で全国に名を売る大チャンス！ 勝利者インタビューで笑顔が飛び出すようなら、「勝率２点で全国発売レースの準優進出」というサプライズな快挙も見えてくるだろう。（photos/チャーリー池上、text/畠山）
