落ちこぼれと言わせない！
4905土井祥伍（大阪・117期）
初日の６着大敗から、昨日は３・１着で巻き返し。今日の２Ｒも鮮やかに逃げきって波に乗ったかと思いきや、８Ｒは枠の遠さを克服できずに６着……節間６３１１６と凸凹の激しい３日間ではあったが、２度の勝利者インタビューで全国のファンにソコソコ顔を売ったことだろう。
で、ここでピックアップしたのは、不気味なパワー気配を発散しているからだ。初日からスタート特訓や展示での起こし～出足～スリット付近の行き足のツナギが力強く、「お、コイツは誰だ、また土井君か！」という感じ。鑑定するなら【出足～行き足がＡ、そこからがB+】でトータル上位の下あたりか。この足ならば、いつなんどき銘柄級にひと泡吹かせてもおかしくないぞ！
上田龍星や中村泰平を擁する117期にあって、やまと学校時代は残念ながら落ちこぼれのひとり。リーグ成績は4・17。今節の同期で言うなら吉田凌太朗（6・78）、鈴木雅希（6・64）はもちろん、片岡大地（4・87）や清水さくら（4・69）より下だった。2015年11月にデビューしてからも長い間ゴンロク生活が続いたが、それでも徐々に成績を伸ばし、今年に入ったあたりから展開次第で勝ち負けができるレーサーに成長した。今期勝率の3・45から、来期適用勝率は4・00。まだまだ威張れる勝率ではないが、この半年間の伸びシロは注目すべきものだろう。
明日の土井君は８Ｒ６号艇の一発勝負。たとえ１着でも準優の道は厳しそうだが、舟券に絡むだけで配当が跳ね上がる枠番だけにこっそりと連ヒモに絡めてみたい。（photos/チャーリー池上、text/畠山）
