(抽選前のつぶやき)
多摩川モーターはつい先日、5月24日が初下ろし。フレッシュなパワーなだけに鑑定は難しいところ。そこで、幼少時から多摩川のスタンドで遊び育ち、多摩川のすべてを知り尽くしている漢・三島敬一郎の鑑定を全面的に信頼することにした。直近3節、当地に皆勤賞で参戦し、くまなくパワーチェックした「三島鑑定メモ」から、S級以上の5基だけをピックアップしておこう。
★三島の注目モーター
S+=46号機…バランス取れ出足がかなり強め。引き波を苦にせずスーッと出て押しもある。
S=41号機…回り足が良く、握っても流れない力強さがある。プラス伸びも少しあり。
S=12号機…ペラが合ってるのか、握っても流れない回り足で実戦型の足色。
S=29号機…伸びよくホーム&バックともにスーッと手で行く足。伸びの調整に絞れば超抜級。
S=72号機…行き足から伸びのつながりが良い。握っても流れない掛かりも見せる。
もちろん短期間の鑑定だけに微調整は必要だろうが、抽選会ではこの5基(特にS+の46号機)が誰の手に渡るか、しかと見届けるとしよう♪
(いざ抽選会場へ)
やはり、と言うべきか。まだ素性が定まっていない新米モーターだけに、抽選会場はのんびり和気あいあいムード。何人かの選手が壁に貼ってある前節の出走表を眺めてはいたが、「なんだ、まだ2節程度か」という風情ですぐに席に戻ったりしている。
「今日のこの抽選は、獲れ高ゼロだと思うよ」
関係者のひとりがポツリ。
「今節から全部の部品を出すから、明日には丸っきり別物になってるはず。この抽選はあんまり意味ないね」
通常は5節ほど稼働してから大きな部品交換を許すケースが多いのだが、今節はSGということで「すべての部品交換がOK」という措置にしたのだろう。選手もそれを知っているから、ガラポンの数字にはまったく頓着していない。
ただひとり、三島イチ推しの「46」を引いたレーサーだけは、かなりゴキゲンな表情に変化した。王者・松井繁だ。46号機は三島のみならず地元記者さんの間でも「トップ級」の評価を博しているようで、近畿『スポーツ報知』の藤原記者がそれを王者に伝えた瞬間にニンマリ相好を崩したわけだ。
「ほーーっそうなん、46かぁ、46なんかぁ」
言いつつ、藤原記者のたわわなホッペを嬉しそうにペシペシ。さらに隣に居合わせた中野次郎の引き締まったほっぺもペシペシ。どんだけ嬉しいねんっ!! とツッコミたくなるほど幸せそうな松井であった。まあ、桐生のGIを云わしてリズム上々だし、モーター抽選も枠番抽選も人一倍恵まれないお方だし、「今節で年末を決めたる!」くらいのハイテンションになったに違いない。今節は初日から王者に注目!!(photos/黒須田、text/畠山)
★三島の注目モーターとパートナー
S+=46号機…松井繁
S=41号機…新田雄史
S=12号機…池田浩二
S=29号機…前本泰和
S=72号機…峰 竜太