BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット--5日目①セミファイナリストの様子

 14時すぎにピットに入る。セミファイナリスト18艇のうち、17艇はまだ陸の上に。ただ1艇だけ水面で試運転をしていたのが遠藤エミである。

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 遠藤は昨日の10Rで渡邉優美と交錯して転覆。モーターが完全に水に浸かった。詳しくは発表を待ってもらいたいが、部品交換がありそうな雰囲気だ。できるだけ早く感触をつかむべく試運転を行ない、その後はペラを調整する。

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 その側には香川素子が付き添っている。試運転後も遠藤の話を聞き、ペラ調整室でも隣に座ってペラを見る。同支部の先輩がいるのは心強い。

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 同じくペラ調整室にいたのは準優1号艇の今井美亜。柔らかいタッチでペラのフチを叩き、ペラを光に透かすと、ニッコリと笑顔。よほどいい仕上がりなのか、それともペラと会話ができるのか。まぁ、ひとりでに笑顔が出るくらいなのだから、納得できるものになったのだろう。

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 1Rが終わると、選手棟から松本晶恵がレースを終えた選手の出迎えに現れる。が、出迎えが終わると、そのまま選手控室へ戻っていった。かなり余裕はありそう。

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 昨日大山の連勝を止めた中谷朋子がリフトに艇を乗せて水面へ。進入で動く可能性も示唆しておりその動きから目は離せない。
 

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 同じリフトには小野生奈も乗っている。小野は11Rで後輩の大山に挑む。

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 渡邉優美は長嶋万記と立ち話。会話の内容はわからないが、渡邉は昨日不良航法を取られており、それに関する話のような気がする。ピットにおける長嶋は支部や選手わけ隔てなく、励ましたり、アドバイスを送っている。若手女子選手のいい姉貴分。

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 その後ろでは、藤原菜希と高田ひかるが次のレースを終えた艇に使用する2走目艇番プレートとスポンジを準備している。いわゆる新兵作業だ。大山千広にマスコミの注目が集まり過ぎているからか、どちらもあまり緊張感はない。

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 ディフェンディングチャンピオン山川美由紀もギアケースを調整後、装着。そして大山千広も艇にペラを装着。間もなく水面に出ていく。


 あと数時間。令和最初の女王決戦のファイナリストが決まる。

(TEXT姫園 PHOTO池上一摩)