BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――みんなペラ

 準優組の午後イチの動きは、一言で済んでしまう。
 ペラ調整。

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 ペラ室には準優組の顔がズラリ。予選トップ通過の峰竜太も、早々にペラ室にこもっていた。装着場側の窓からは背中しか見えないので、表情などについてはわからないが、今日も緊張感を漂わせていることだろう。

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 喫煙所を覗き込んだときにそこにいた前本泰和も、一服終えるとペラ室へ。「おはようございます」とこちらに向けてくれた挨拶がなんとも爽やかなのであった。1号艇のチャンスを生かすべく、入念な調整に取り掛かる。

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 1号艇では、毒島誠の姿はペラ室にはなかった。といっても、モーターからプロペラが外れていたので、作業を始めるのは時間の問題だろう。

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 中野次郎は、ペラ叩きをいったん一段落つけて、焼きを入れ始めている。そのうえで試運転を、ということなのだろう。焼きが入るのを待っている間にボートまわりの準備を丁寧に行なった。装着箇所などを確認すると、タオルでボートを磨いてもいた。その様子は実に丹念だ。

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 若林将は、1R締切10分前くらいにプロペラをモーターに装着した。タイミング的に着水はできないので、装着を終えると控室へ。SG初準優だが、なんとも落ち着いた雰囲気だ。

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 整備室隅のプロペラ調整所には一人だけ。太田和美だ。本体整備をしている選手もおらず、ガランとした整備室でひとり、太田はペラを叩く。すでにケブラーズボンとシューズを身に着けていたので、早い段階で試運転に向かうのだと思われる。

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 そうしたなか、中村亮太はまったくもって余裕たっぷりなのである。僕がピットに入った瞬間、関係者と話し込んでいる姿を見たのだが、その後も会話は延々と続き、1R発売中にもまだまだ話していた。あ、関係者というのは中尾カメラマンです(笑)。ぜんぜんボートとは関係ない話をしていた様子。やっぱり34号機、噴いてるんだな。そう言うしかない、余裕っぷりなのである。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)