BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

平和島BBCトーナメントTOPICS 初日

チーム・グランプリの貫禄

 まずは、今節限定の「1~3着だけを当てるボックス予想」の結果は……
★1回戦ボックシング予想の結果
5R…①赤岩・③茅原・⑤松井
6R…①永井・③大上④長田
7R…①大山・②深川・⑥上條
8R…②守田・④濱野谷・⑤今村
9R…②川北・③中谷④上平
10R…②原田③丸野・⑥久田
11R…③西村・④安河内・⑤島村
12R…③磯部・④石丸・⑥田口
※太字が3着以内

 はい、ダメダメの丸坊主でした! 敗因ははっきりしていて、「スタートで凹むかも、と軽視していたGP戦士たちがやっぱり強かった」に尽きる。
★GP組のトーナメント戦績(スタート)
5R②桐生順平2着(08)、③茅原悠紀4着(12)
7R⑤田村隆信2着(15)
8R①今垣光太郎1着(15)
9R①柳沢一1着(09)、⑥平本真之4着(07)
10R①瓜生正義1着(04)
11R①吉川元浩1着(10)、②井口佳典2着(14)
12R①毒島誠1着(22)、⑤太田和美2着(17)、②馬場貴也5着(14)

f:id:boatrace-g-report:20191128180815j:plain

 風が変わった12Rの毒島あたりはやや慎重だったが、コンマゼロ台4本を含めて平均はキッチリバッチリのコンマ13! これだけ踏み込まれては、力量的に取りこぼす選手たちではない。明日の準々決勝も1号艇の4選手はじめ、好枠を占めるGP勢がブイブイ云わせる可能性は極めて高そうだ。穴党としては今さら軌道修正するつもりはないのだが、戦車に竹槍の無謀な戦いなのか……インコースの弱い平和島だからして、あっと驚く特大万舟に夢を馳せたい。

f:id:boatrace-g-report:20191128180916j:plain

 似たような話ではあるが、今日のトーナメント1回戦でひどく特徴的なのが「1・2号艇のシード番組」だった。主催する側の意図はよくわかる。ノックダウン方式だけに、強くて人気のある選手にはできる限り最後まで生き残ってもらいたい。そのためには、初戦1・2艇→好枠を活かして勝ち抜いたら次も次も好枠→決勝戦は超豪華なメンバーでアミダくじ抽選。

f:id:boatrace-g-report:20191128180950j:plain

 気持ちは痛いほどわかるのだが、このシステムだからこそ物足りない部分も感じてしまった。それは、3daysバトルで予選から全国のファンを惹きつけた1~6号艇の枠番抽選だ。今回もファイナルだけでなく、1回戦から組み入れるべきではなかったか。せっかく立派なアミダくじマシーンを製作したのだから、前検から公開抽選で盛り上げた方が面白いのではないか。明日と明後日が「いつもの準優決定戦~準優とさほどシステムが変わらない」という寂しさを思えば、この枠番抽選は必須の盛り上げアイテムだった気がしてならない。もちろん、このオール枠番抽選は「抽選運の悪い銘柄級がどんどん飛んでしまう」というリスクを伴うのだが、例えばこんなアイデアもありだろう。
★初日~最終日までトーナメントはすべて1~6号艇まで枠番抽選とし、選考順位1~8位の選手に平和島のトップ8モーターを配分する(または1~16位まで拡張)。
 つまりは3daysバトルとGPトライアルをミックスしたようなシステムで、枠番のみならず公開のモーター抽選でさらにファンを惹きつけることができるのではないか。初日から改善策みたいなことを考えるのは時期尚早だとは思うが、とりあえず忘れないうちにアップしておきたい(笑)。

f:id:boatrace-g-report:20191128181029j:plain

 最後に、今節は女子レーサーが9人参戦し、初日で8人がV戦線から離脱した。だから女子レーサーは弱いと言うつもりはさらさらなく、シード枠の強さも含めて外枠を克服するのが難しい1日だったと思う(大山千広はシード枠を活かせなかったが)。私の◎田口節子13号機も、展開のない6番手からすばらしい追い上げで4着まで浮上したがもうひとつ分が遠かった。3~5号艇なら1回戦を突破できたと勝手に信じている。

f:id:boatrace-g-report:20191128181324j:plain

 で、たったひとりだけ3号艇3着で生き残った中谷も、明日は6号艇から3着条件の勝負駆け。1号艇の毒島はじめメチャクチャ厳しい環境に放り込まれる格好ではあるが、パワー的には下剋上のセミファイナルもありえると思っている。失うもののないチャレンジャーとして、大外からGP戦士に立ち向かってほしい。(photos/シギー中尾、text/畠山)