トーナメントは前半４個レースが終了。セミファイナルに勝ち上がったのは、５Ｒ＝篠崎仁志、瓜生正義、竹井奈美。６Ｒ＝桑原悠、野村誠、中越博紀。７Ｒ＝栗城匠、浜先真範、新田雄史。８Ｒ＝落合直子、興津藍、柳沢一。昨年はＡ１勢が順当に勝ち上がるケースが多かったが、今年はここまでＡ２勢も連に絡んで７ＲはＡ２のワンツーだ。
勝ち上がった選手の多くは、とにかくホッとした表情で上がってきている。やはり３着以内で勝ち上がり、という点を強く意識してレースに臨んだのだろう。野村誠は群馬の先輩・毒島誠に祝福を受けてニッコリ。群馬の誠コンビがそろって勝ち上がることになるかどうか。
敗れた選手は一様に落胆の表情を見せる。日高逸子は選手やマスコミの前では朗らかにふるまっていたが、ひとり控室に戻るときには顔が引きつっていた。グレートマザーは勝負師でもあるのだ。また、前田篤哉はこれが初のバトルトーナメントで、復活戦の存在を意識していなかった様子。明らかにガックリきていたところに、復活戦で１等とれば優出あるよ、と伝えると、一気に前向きになった。頑張れ！
女子もふたりが勝ち上がり。落合直子は、１号艇の連勝をストップさせる１着でもあった。殊勲賞！ 出迎えた香川素子と喜び合う様子は、なんとも心弾む光景であった。セミファイナルも期待しよう。（ＰＨＯＴＯ／池上一摩 黒須田 ＴＥＸＴ／黒須田）
