BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――同期、先輩、後輩

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 今日はさすがに大きな整備をしている選手は、朝のうちは見当たらなかった。整備室の整備スペースはがらんとしている。その片隅にある、プロペラゲージ調整用のテーブルには、立間充宏、辻栄蔵、石渡鉄兵。おっと、3人とも74期生ではないか。同期がゲージ用テーブルを占拠!? マスターズはやはりSGとは少々異なるメンバーになるので、こうした同期の絡みというのはなかなか新鮮。辻と石渡の絡みはSGでも見られるわけだが、そこに立間が加わるといいものを見たような気になってくる。3人とも、時に言葉を交わしながら、笑みを浮かべていた。

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 同期といえば、2Rで5着に敗れてしまった白水勝也に寄り添っていたのは、安田政彦なのであった。二人は70期。今節、70期はこの二人に前本泰和、吉川昭男、濱野谷憲吾と5人が参戦だが、ここまでは絡みをあまり見ていないのであった。この間のクラシックは、濱野谷と吉川の絡みは何度か見たが、普段から70期同士ってあまり一緒にいるところを見かけないんだよなあ。もちろん仲が悪いわけではないことは、ずいぶん前に濱野谷から聞いたことがある。ピットでべたべたするような関係性ではないということなのだろう。

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 1Rで3着の仲口博崇は、エンジン吊り後に都築正治と長い会話。69期であり愛知支部同士であり。同県同期として、盟友のような間柄と言っていいだろう。それにしても、昨日のFで2本持ちになりながら、前付けでコースを奪って3着の仲口はアッパレではあるまいか。正直、6コースと予想していたので(しかも1枚も買わなかったので)、その怯まない姿勢には拍手を送りたい。

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 その1R、石川真二がお約束の前付けを見せたわけだが、レース後のカポック脱ぎ場ではその話題でおおいに盛り上がっていた。あの感じなら自分がコースを獲れたのではないかとか、こうしとけばよかったとか。コース争いを演出した張本人の石川も交えて、進入の感想戦をしていたのだ。テラッチはけっこう大声を出してた(笑)。やっぱり、選手もファンも進入で盛り上がれるレースこそ、ボートレースの醍醐味だと改めて思う次第。石川には明日からも進入から、さらにレース後の談義まで、かき回してほしいところである。

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 さてさて、2Rを勝ったのは正木聖賢。今節は最後の最後に繰上りとなったわけだが、登番も最後の最後というか、最も若いわけである。というわけで、レース後は戦った選手たちに深々と頭を下げてご挨拶。まるでルーキーのような雰囲気なのであった。まあ、マスターズチャンピオンではルーキーであることに違いはないが、きっと10数年前の新鋭リーグで同じ光景が見られたんだろうなあと想像したりして。マスターズチャンピオンは、そんなタイムスリップのような場面も魅力のうちであります。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)