BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――オールスター開幕!

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 今節、ボートのカウルには選手の顔写真が! グランプリでは18名のみ、モーターのナンバープレートに顔イラストが入っていたが、今回は52名全員、ネームプレートと艇番の間にオフィシャルの顔写真が入っている。ああ、無観客が本当に惜しい! スタンドに駆け付けるファンを盛り上げようという住之江の企画だったのだろう。皆様、ぜひテレビで確認してみてください!

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 で、このボートの持ち主は、一生懸命にギアケース調整をしていました。無観客が続いて、大きな見せ場のひとつである選手紹介の出番がなくなってしまっているが、水面で魅了すべく奮闘する。JLCの勝利者インタビューは行なわれているので、1着獲って大騒ぎしてください!

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 1Rで敗れた今垣光太郎は、すぐに整備を行なうべく、ボートを整備室近くに運んでいる。さすがの素早さ、と感心していたら、ん???? ナンバープレートに三日月マークがついてるぞ。なんだろう、これ? 関係者の方に聞いてみたら、「優勝」マークだそうです。優勝1回につき、三日月ひとつ。光ちゃんの31号機はGWに西村拓也が乗って、王者83号機を撃破しVゴールを決めたモーターですね。ということは……。

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 83号機は三日月3つ~~~~! 今後どこまで増えるんだろう? あるいは、茅原悠紀が今節にも増やしてしまう!? ともかく、これもまた面白い試みですね。小さくて見づらいかもしれないけど、これもテレビには映っています。確認してみてください~。

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 そんなこんなでオールスター開幕。1R、2Rともに2番手競りが男女対決となっていた。1Rは井口佳典と松本晶恵。2Rは徳増秀樹と平高奈菜。いずれも女子勢がいったん先行するかたちとなり、これをグランプリレーサーが逆転するという展開になった。レース後は、井口と松本、徳増と平高が歩み寄って言葉を交わしている。松本と平高はやはり苦笑いが浮かんでしまう。徳増はかなり疲れた表情を見せていたし、井口も「俺も必死やった……」と吐露してはいたが、敗れたほうとしては貫禄を見せつけられてしまったという部分もあっただろう。松本も平高も、これをバネに、糧にして、さらなるステップアップを目指してほしいぞ。

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 井口も今垣同様、すぐに整備調整をするつもりで、ボートを整備室のすぐ近くに運んでいる。そこは、屋根のない青空装着場。と言いつつ、今日は曇天なのでありますが。ということで、菊地孝平が即座に指摘する。「雨降るよ」。井口は朗らかに、「すぐ始めますから」と返していた。そして……井口が着替えを終える前に、ポツポツと雨粒が落ちてきたのでした(笑)。菊地が大正解でした~。幸い、ポツポツ程度のうちに井口は装着場にあらわれたのでありまして、すぐに屋根のある場所に移動していた。よかったよかった。

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 2R、上田龍星がSG初陣。3コースから握って攻めたが、イン西島義則に張られて万事休す。上田が生まれる前から第一線で活躍してきた闘将だ、“若造”の攻撃には徹底抗戦! 残念ながら西島は不良航法をとられてしまったのだが、上田にとってはきっと未来につながるSGの洗礼となったことだろう。上田の言葉を聞いていた上條暢嵩も大笑いしていたので、これも勝負の厳しさと彼らはわかっている。今節中にもきっとリベンジの機会はあるだろうから、上田にはたくましく戦い抜いてほしい!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)