BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――早い動き出し

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 準優組の動き出しが、いつもより早いという印象だ。何より、予選トップ通過の徳増秀樹が1R展示前から水面に出ていたのだ。試運転も行なっている。2R発売中にはいったんボートをあげているが、あれだけのパワーを誇りながらも朝イチから水面に出ているのを見て少々驚いた次第だ。その後、ボートを整備室に運び込んで、これまた驚いたのだが、5分ほどで装着場に戻している。大きな整備ではなかったようだ。

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 羽野直也も係留所に姿があり、試運転と調整を早くから繰り返した。やはり2R発売中にボートをあげており、さらに調整を進めていくことになるだろう。コメント的にはあまり強気なものが見られないが、それもあって水面に出る機会も増えていくわけだ。

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 係留所では、4人の選手が足合わせ後の情報交換を行なっていた。まずは羽野。永井彪也。遅れて駆け付けた石野貴之。そして、輪の中心にいたのは菊地孝平だった。菊地もかなり動きがいい一人だが、やはり朝イチから水面に出たわけだ。永井、羽野の若手二人にとっては、足合わせだけでなく、その会話自体も勉強になったことだろう。

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 さらに、松井繁も朝から試運転。王者も早くから精力的な動きを見せていた。松井のコメントは連日「普通」というもので、それだけに今日はパワーアップが急務となる。本人に言わせれば「いつも通り」となるのだろうが、その粛々とした動きひとつひとつがやはり目立っているのである。

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 一昨日が雨、昨日は朝に小ぶりだった雨が上がって快晴に、そして今日は朝から雨。準優組の始動が早いのも、やはり天候がころころ変わる影響だろう。ちなみに今日は気温もぐっと下がっている。控室からエンジン吊りに向かう守田俊介が「寒い寒い」と口にしていたほどだ。で、やはり寒いのは嫌だから、エンジン吊り後はそそくさと控室へ。調整を始める様子はない(笑)。まあ、これもまた守田のいつも通りで、彼のスタイル。今日もマイペースで一日を過ごすことだろう。

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 気になるのはやはり上野真之介。初めてのSG準優1号艇。まあカタくなるなというほうが無理なのであって、顔つきにもそれが少々あらわれているように見えるのも当然である。序盤の時間帯は、調整の準備程度の動きであり、始動らしい始動はもう少し先になりそうだった。今日はメンタルもしっかり整えて、10Rに臨みたいところ。なお、師匠の峰竜太も同様で、本格的な調整はまだ始めていなかった。師弟優出、なるか。

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 最後に、西村拓也と松田祐季の6号艇勢。けっこう長い時間話し込む場面があって、あ、そうか、98期の同期生だ、と思い出す。6号艇ということで、同時優出、もっと言うと優出自体がなかなか厳しいわけだが、もちろん諦めてはいないだろう。準優に嵐を巻き起こすことができるか。(黒須田)