BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――雪国セブン!

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 畠山の「雪国セブン」勢が、朝から躍動! 1R、3コースになった秋元誠がまくり差しで突き抜け、2マークで鹿島敏弘が差し返し逆転。青森-富山のワンツーで、“ピンマン”を叩き出した。秋元としては、悔しい一戦であり、苦笑いが浮かぶレース後。一方、鹿島も冷や汗勝利にやや苦笑い気味も、周囲に声をかけられると素直に目を細めている。

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 2Rは、秋田代表の高橋直哉が4コースからまくり差し! 12マンシュウの巨大配当を出してみせた。直近SGウィナーの徳増秀樹、グランプリ覇者の桐生順平をまとめて打ち破る金星に、高橋は笑顔満開! 戦った相手やエンジン吊りをヘルプした仲間たちに頭を下げて回りながら、顔には喜びが張り付いていた。

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 一方、1Rで得意の2コースを奪いながら大敗を喫した前本泰和は、落胆した表情を見せた。エンジンの仕上がりにどうにも納得がいかない様子だ。ということで、前本は即座にボートごと整備室に運び、本体整備を始めている。後半は10R、整備の後に試運転なども行なうとなると、決して時間に余裕があるわけではない。着替えを終えると休む間もなく整備室に飛び込んだ前本であった。

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 また、1Rシンガリ負けの中野次郎は何度も首をひねっている。昨日もゴンロクで、リズムが上がってこない中野は、昨日もやはり沈鬱な表情であったが、それがさらに深くなった感じだ。今日は1回乗りなので、大きな作業に踏み切ることもあるかもしれない。準優行きはやや厳しくなってしまったが、このまま終わるわけにはいかないだろう。

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 2Rでは桐生順平が、2着とはいえ不本意そうな雰囲気で帰ってきている。ここまで未勝利で、昨日は大きな着も獲ってしまっているだけに、後半の1号艇は何としても勝っておきたい一戦となる。

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 なお、このレースで転覆した桑原悠は負傷のため途中帰郷となってしまった。また、立具敬司も発熱で4R欠場し、途中帰郷。長崎県代表と和歌山県代表が消えることとなってしまった。立具は昨年の甲子園でも負傷し途中帰郷、その後長く欠場を強いられており、どうにもゲンの悪い一戦となってしまっている。現状では和歌山出身は立具のみで、しばらくは甲子園当確が続く。なんとか吹っ切って、また来年の甲子園では明るい顔を見せてもらいたい。桑原も早く傷を癒し、再来週の鳴門では元気に再会しましょう!

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 昨日よりかなり湿度が上がったように感じられるピット。昨日までと同様、朝から選手たちは調整に忙しい。そうしたなかで、茅原悠紀がゲージ擦りを始めていた。ここまではオール3連対で、好感触を掴んできたか。ある程度メドが立ってきたからこそのゲージ擦りと思われるだけに、今日の後半のレースぶりが楽しみになってきた。

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 そして、今垣光太郎。毎度毎度、光ちゃんのことを書いているわけだが、動きが目立つのだから仕方ない。今日は12R1回乗りだというのに、朝からモーター装着作業に集中し、忙しく動き回っている。この人の辞書に、ゆったりと過ごす、という言葉はないのだろう。その全力投球ぶりが、50歳を迎えても若々しい秘訣なんでしょうね。確実に逃げ切るためにも、試運転などで時間を費やす一日になるはずだ。(黒須田)