BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――光ちゃんが早い!

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 1R展示の前、今垣光太郎が早くも係留所にいた。優勝戦メンバーでボートを下ろしているのはもちろん今垣だけ。この人の動き出しは本当に早い。調整用のプロペラを着けてモーターを回し、真剣な表情で音に聞き入る。モーターを止めると、調整用プロペラを外して整備室へ。返却し、そのままプロペラ調整室へと入っていった。ペラを叩いているのは優勝戦以外の選手ばかりのなか、12R1回乗りの今垣が早くもプロペラと向き合い始めたのだ。

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 対照的なのは田村隆信。モーターを装着して検査を受けると、控室へと向かう。そして、四国地区の選手の出走がなかった1~2Rには、姿をあらわすこともなかった。プロペラはモーターに着いたままで、調整に取り掛かる気配もなし。ゆったりと朝を過ごしているようである。

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 他の優出組の面々も、今垣以外は調整に手をつけてはいなかった。瓜生正義は、整備室でプロペラゲージ擦り。昨日の会見では「すべてが◎」とモーターの手応えを語っていたが、ゲージ擦りをしていることが、その言葉を裏付けているように思える。出ているモーターに着いているプロペラの形をゲージに写し取ろうとしているからだ。

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 2Rのエンジン吊りの前に、吉川元浩が外れていた防水カバー(キャブレターが濡れるのを防ぐ)を取り付けていた。吉川も意外と着水は早くなるかもしれない。

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 萩原秀人は、2R発売中にプロペラ調整室を覗き込んでいて、遠目には「叩く場所が空いているか」を確認しているように見えた。まもなく調整を始めるような雰囲気ではある。今日は「伸びを追求」と昨日の会見で言っていたから、試運転の回数も多くなるのだろう。

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 峰竜太は、モーターからプロペラが外れてはいるものの、調整室に姿はなかった。ただ、整備室には何度か出入りしており、着々と準備をしている雰囲気はある。昼過ぎくらいに調整室をのぞけば、真剣にペラと向き合う姿が見られるだろう。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)