BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――大汗かきながら奮闘!

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 午後はぼんやり薄雲がかかって、日差しはそれほど強く降り注いでいたわけではなかったが、それでも暑いものは暑い! もうすぐ52歳になるオッサンは、ピットに立っているだけで消耗するわけである。
 だというのに、松本晶恵は全力で走っている! 同じ群馬支部の先輩である毒島誠よろしく、いつもギリペラの松本。今日も本当にギリギリまで調整を続けて、大急ぎで係留所に向かって、展示ピットにボートを移すという次第なのであった。ピットではちょうど西橋奈未の水神祭が始まるところで、賑わいが生まれていたのだが、松本はそれに目もくれずにペラを装着して、急ぎ展示ピットに向かうのであった。ご苦労様!

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 ギリペラといえば、遠藤エミもいつもとことんペラと向き合う一人。12R出走ということで、11R発売中には展示ピットにボートを移さねばならないのだが、松本同様にギリギリまでペラを叩いた。12Rは逃げ切り1着! 納得のいく調整ができただろうか。

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 大汗をかきながら試運転を最後まで続けたのは喜多須杏奈。今日は1R1号艇で水神祭の大チャンスだったが、逃してしまった。後半も6着。評判機を引きながら、消化不良の3日間となっている。特に今日は、痛い1日であっただろう。このリズムを断ち切るべく、また暗鬱な今日の思いを振り切るかのように、懸命に水面を駆け続ける喜多須。なんとか1本獲って、満開の笑顔を見せてもらいたい。がんばれ!

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 喜多須と同じタイミングまで試運転をしていたのはほかに向井美鈴、落合直子。向井は明日、勝負駆けに臨む。ボーダー6・00なら1着2着が必要となる、なかなか厳しい条件だ。それだけに、少しでも上積みして明日を迎えたい。その思いが透けて見えるような、必死の試運転であった。落合は予選突破は絶望だが、勝負を捨ててはいない。明日以降、一矢報いるために、汗だくで走っているのだ。

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 10R、6号艇の平山智加が追い上げて3着。この大外枠をしのいだのは、今後に大きな意味を持ってくるだろう。ピットに上がると、出迎えた四国勢に向かって平山は安堵の表情。胸に手を当てて、ふうと大きく息をついたのだった。優勝戦線を考えれば、ここが大事と平山自身も認識していたということだろう。出迎えた西村美智子らも、それに合わせて頬をほころばせた。

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 11Rでは1号艇の寺田千恵が差し切られてしまった。2着で戻ってきた寺田は、出迎えた岡山軍団に声を張り上げて何事かまくし立てていた。これ、どこかで見たことあるなー、と思ったら、今村豊が敗れて戻ってきたときの光景によく似ているのであった。今村は勝って戻ってきたときは淡々としているのに、負けて戻ってきたときは悔し紛れなのか大声を出しておどけるのである。今日のテラッチはまさにそんな感じ。男女の違いはあれど、レジェンドはやっぱり似てくるんですかね。ただしその後は、堀之内紀代子らと真剣に反省会を始めている。これは岡山支部のレース後の日常的な光景。その場で“岡山会議”が始まるのが常なのだ。以前、守屋美穂はこれが大きいのだと証言していた。守屋の場合は先輩からのアドバイスが多かろうが、岡山の頂点に立つ寺田は後輩からの忌憚なき言葉で、また明日へのヒントを見つけていくのだろう。

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 さてさて、今節は10R終了後に帰宿1便が出発する(記憶が確かなら、以前は12R終了後一発で全員同時に帰宿、だったように思うのだが)。多摩川の帰宿は徒歩移動。今日は15時40分に整備室前に集合して、1便組はお帰りになったのであった。

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 先陣を切っているのは水野望美ら。日傘をさしているのは佐々木裕美です。宿舎に帰るまでにも紫外線は襲ってくる。しっかりケアしないとね! ほかに岸恵子も日傘をさしてました。

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 後ろには海野ゆかり、岩崎芳美らの顔も見えますね。おおむねベテラン中堅勢が1便帰りには多い印象。なお、登番が若いほうから何人かの新兵さんは、最後まで残るのが通例であります。

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 平高奈菜、川野芽唯の100期組が並んでテクテク。その後ろには渡邉優美と土屋実沙希が談笑しながらお帰りです。その後ろには、今節登番最上位の渡辺千草も!

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 新田芳美は、JLCのインタビューで訪れていた秋山基裕さんにご挨拶してました。その後ろには細川裕子&長嶋万記の東海勢。

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 シンガリを務めたのはこの3人。原田佑実&鎌倉涼の大阪勢に今井美亜でありました。今日も暑い中、お疲れ様でした! ゆっくり休んでね!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)