BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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下関メモリアルTOPICS 4日目前半

 今日は前半-後半に分けて勝負駆けTOPICSを紹介していこう(後半は随所に速報形式で)。まずは前半戦、さまざまな変動があった1~5Rのハイライトからスタート!

【1R】羽野キュン6・00フィニッシュ!

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 1号艇の羽野直也がインからガッチリ押しきって10点GET! 初日から4343着と中間着を拾いまくり、ここ一番のイン戦で6・00まで押し上げた。レース直後の暫定ランクは16位と微妙なポジションではあるが、かなり期待できる予選フィニッシュと言えるだろう。
 で、予想欄でも書いたが、このレースの吉川元浩の伸び足はかなり強烈に見えた。2周ホームで前を行く吉田拡郎をグングン追い詰め、2周2マークは伸びなりの強ツケマイで逆転2着。11R5号艇(⑤着6・00)でも目が離せない快パワーだ。あ、この11Rの6号艇・西山貴浩がチルト3度を画策しているという噂もあり、直前情報を確認していただきたい。

【2R】井口が痛恨の勇み足!

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 6号艇で④着条件だった勝負師・井口佳典が臨界点までぶち込んでしまった。+コンマ04の特大フライング。切りどころとしてはココ一番という感じで「つまらない無駄切り」ではなかったが、もちろんこのツケは自分に跳ね返る。10月ダービー参戦はすでに決めているが、11月の蒲郡チャレンジカップはF休みに。昨日まで賞金ランク13位の井口がさらなる上を目指すには、大村ダービーがそれなりの“勝負駆け”になる。

【3R】王者の鉄拳まくり

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 王者・松井繁が強烈な4カド絞めまくりで昨日(減点10)の鬱憤を晴らした。スタートはコンマ10、おそらく全速。スリットからシュッと覗くと、ほぼ半艇身遅れのカド受け魚谷智之を頭ごなしに襲撃。見た目には昨日の6Rとまったく同じ光景で「まさか今日も??」とひんやりしたが、内艇に大きな事故はなくそのままイン柳沢まで呑み込んで独走態勢に持ち込んだ(←お咎めなし)。久々にしっかり万舟の『穴・極撰』も的中したが、私の耳には確かに「これならどうやっ!!」という王者の雄叫びが聴こえましたです、はい。
 この怒涛の10ポイントで6・00=暫定13位まで浮上した松井は、後半8R3号艇で劇的なリカバリー予選突破に挑む。得点の流れ的に③着=6・00でほぼ当確と見ているが、松井の視線はボーダーラインではないはずだ。出足~行き足のツナギが良さげなパワーでもあり、3コースからの連チャンまくりも想定しておきたい。

【4R】瓜生の一矢

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 このレースでただひとり勝負駆けと無縁(=赤信号)だった瓜生正義が、松井に続いて4カドから鬱憤晴らし。こちらは絞めまくってからの機敏なまくり差しだったが、他の勝負駆けレーサーにソコソコ大きな影響を与える強攻でもあった。真っ先に叩かれた森高一真(③着6・00)は引き波から抜け出せずに6着惨敗で万事休す。イン戦で確勝を期した中澤和志は2着止まりで微妙な6・00フィニッシュ(1着がなく暫定18位)。それから、瓜生の引き波を浴びたわけではないが、メモリアル3連覇が懸かった毒島誠も4着に敗れて予選突破が絶望的になった。

【5R】寺ショー鬼伸びまくりでトップ堅持!!

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 峰竜太と予選トップを競っている寺田祥がアタマひとつ、いや、3つほど抜け出した。そのレースっぷりが凄まじい。6号艇からオラオラの前付けで4コース奪取。コンマ11のトップスタートから伸びる伸びる伸びる。スロー発進とは思えない鬼神の如き行き足~伸びで内3艇を軽々と呑み込み、ターンの出口で今節4勝目を決め込んだ。この鬼足はやはり昨日のセット交換が影響しているはずで、おそらく超お宝セットと巡り合ったのだろう(←勝手な妄想)。11121着の9・60で予選を終えた寺田は、あとは峰の2走を待つばかり。7R5号艇&11R2号艇を残す峰のトップ条件は【①①連勝のみ!!】で、早ければ7R終了時点で地元の特攻隊長のトップ当選が確定する。それにしても、もはや寺田70号機のストレート足は鉄兵11号機を凌いでいるかも??(photos/チャーリー池上、text/畠山)