下関メモリアルの予選トップ争いは、あっけない形でケリがついた。
前半の記事でも触れたが、トップ当選へ①①連勝が絶対条件の峰竜太が７Ｒに登場。５コースのやや不利なスリット隊形から豪快にぶん回し、例によって異次元の割り差しを繰り出すか、と思った矢先に真ん前の平本真之がキャビッて振り込み。これを回避しようとした峰の舳先が大きく跳ね上がり、一時的なエンスト状態に陥った。なんとか再始動して完走はできたものの、予選トップどころか半周近い大差のシンガリで万事休す。次の11Ｒは準優１号艇を勝ち獲るための勝負駆けに推移した。
この結果を受けて、ブッチギリのトップ当選となったのが寺田祥だ。言うまでもなく、明日から２戦連続で逃げきれば2017年メモリアルから３年ぶり２度目のSG戴冠。今日の５Ｒのスロー起こしからの凄まじい行き足を考えれば、イン戦でもパワー面の不安はあまりなさそうだ。外枠から激しく前付けに動く選手、石渡鉄兵11号機などの伸びる選手がセンターに配置、などの危険な要素がなければ、そのＶ確率はさらにアップするだろう。（photos/チャーリー池上、text/畠山）
