BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――SMILE!

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 2Rで喜多須杏奈が逃げ切り、ピットには女子選手たちの歓声が響き渡った。おめでとう、GⅠ初勝利! 出口舞有子もそうだったが、先のレディースチャンピオンでは1着が出なかった喜多須。男子相手の舞台であげた勝利は値千金と言える。仲間の笑顔に呼応するように、喜多須はズアンナスマイル満開! 女子選手が次から次へと祝福に駆け寄り、喜びを分かち合っていた。もちろん、110期の同期生、上條暢嵩と村上遼も嬉しそうで、3人で喜び合う様子も見られた。水神祭は盛り上がりそうだな―(9R終了後の予定)。

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 このレースでは、松山将吾が2コースからツケマイを放っている。その瞬間には、ボートリフトの係員さんたちが声をあげている。やはり地元期待の若手を応援していたのだ。残念ながら届かなかったが、予選突破に望みをつなぐ2着で、係員さんたちもそれなりに満足していたようだ。松山は今日、重量調整用のオレンジベストを着用している。昨日が51kgで、今日は50.5kg。勝負駆けに向けて、昨夜は減量に励んだということだろう。レースぶりもレースに向かう姿勢も気合満点だったのだ。8Rは6号艇も、闘志を奮い立たせて臨むことだろう。

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 1Rでは羽野直也が1着。勝負駆け成功だ。仲谷颯仁に祝福されると、ハノキュンスマイル爆発! 実にさわやかな笑顔なのであった。今節、ここまでにこやかな羽野を見ていないだけに、やはり勝負駆けを決めた安堵と会心は大きかったということだろう。

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 一方、中村泰平は4着で、後半の1号艇を逃げ切ったとしても厳しい状況となってしまった。もちろんボーダーが下がる可能性があるので、7Rも気持ちを込めて戦うことにはなるだろうが(勝てば水神祭だし)、1R後はやや冴えない表情になっていた。なんとか切り替えて後半に向かいたいところだ。

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 ……いや、もう切り替わったかな? 2Rのエンジン吊りに出てきたとき、野中一平、吉田裕平とじゃれ合ってたから(笑)。吉田が、野中と中村を背中合わせに立たせて、両手で二人の頭をポンポン。背比べ? 公式発表では、二人とも161cm。たしかに同じくらいの背丈でしたね。吉田は167cmでちょっと大きいので、野中と中村をからかっているようにも見えたのでありました。その後に吉田が鼻毛を抜くようなしぐさをしていたのでなおさら(笑)。仲良し愛知ヤング、でありますね。

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 水神祭の例でもわかるように、野中は周囲を明るくする存在。後輩に対しても偉ぶることなく、同じ目線で触れ合っている。その人柄がSGの舞台ではどのようになっていくのか楽しみ。早くSGに来て、今度は自分の水神祭で盛り上げてくださいね。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)