BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――大きな動きなし

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 今日は優勝戦メンバーのスタート練習が早朝(というか1R展示前)に行なわれており、だからベスト6も早々にボートを下ろしているわけだが、唯一、春園功太が参加しなかった。早くからピット入りしていたカメラマンによると、ボートを下ろそうとして間に合わず、参加できなかったということのようだ。ところが、1R展示中にピットに入ると、春園のボートにはモーターが乗っていない。S練習に間に合わなかったから、再び外したってこと? そのへんの経緯がよくわからんが、それからの春園はとにかくのんびり。なにしろTシャツにジャージにスニーカーだから、ケブラーなども脱いじゃったということなのか。ゆらゆらとピットにあらわれては、さまざまな選手と言葉を交わしながら、緩やかな時間を過ごしているのだった。

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 春園だけではなく、優出組は総じてゆったりと朝の時間を送っていた。スタート練習後は全員がボートを陸に上げているし、木下翔太はそれから3Rのエンジン吊りになるまでピットに姿を見せていない。その後いったんペラ調整室に入ったが、10数分こもった後は、また控室へと戻っている。

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 昨日は早くから試運転していた上田龍星も、今日は陸の上で過ごす。3R発売中にペラ調整室に入っているが、とことん叩いているという感じではなかった。その後は装着した状態でモーター回りを丁寧に点検。大きな動きは特に見られていない。

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 磯部誠の大きな動きといえば、後ほどお伝えする木田峰由季の水神祭(笑)。ようするに、調整作業的にはやはり動き出しはまだまだ先になりそうだった。4Rでは松山将吾と野中一平がフライングを切ってしまっていて、磯部は後輩の野中を気遣う様子も見せていた。

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 関浩哉は、4R終了後になって、ゲージをペラ調整室に運んでいる。これは調整というよりは、今日は使わないであろうゲージを片付けている動きにも見えた。それまでは姿を見せるのはエンジン吊りのみであった。

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 井上一輝も、エンジン吊り以外では姿を見なかった。1、2Rには近畿地区選手の出走がなかったが、それでもリフト前にあらわれてはやや手薄な陣営に加わってヘルプ。その際には同期の百武翔や他地区だが宮之原輝紀などと談笑しており、リラックスして過ごしているようだった。
 というわけで、木田の水神祭もあったので1R展示中から5R発売中まで粘ったのだが、優出選手の目立った動きはついに見られなかったのであった。つまり、6人が6人とも、ある程度納得いく仕上がりになっているということであり、あとは微調整程度ということだろう。これから最後のひと調整を施して、優勝戦に全力で臨む。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)