BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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注目の38号機はゲンコー!

(抽選前のつぶやき)

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 さあ、「舟券に絡めなかったら即脱落」のトーナメント戦のはじまりはじまり(選手班長は西山貴浩であります)! で、若松モーター陣の初下ろしは11月2日。まだ生まれたてというかヒヨッコというか、どのモーターも2~4節しか走っていないため、2連対率はほとんど当てにならない。逆に言うなら、成績を度外視した「鑑定眼」こそが非常に重要な一節となる。今節も、信頼度抜群の三島敬一郎の推奨モーターを紹介しておこう。

三島敬一郎推奨モーター10基+穴1基
A+ 38号機(48%)初下ろしの事故整備でギヤケース交換。足色抜群です
A+ 55号機(21%)行き足から伸びの直線系統が抜群の動きで要注意!
A+ 1号機(63%)伸び型の足だがレース足中心にバランス良く上位
A+ 11号機(48%)後伸び系の直線は抜群の動き、出足・回り足も上位!
A 21号機(59%)本体素性良い実戦型。出足の力感はモノホンです!
A 40号機(27%)行き足から伸びの繋がりが良く上位級の仕上がり!
A 47号機(33%)直線系統が力強く全速Sならスリット先制出来る足
A 26号機(44%)直線系強めで本体パワーあり。ペラ調整で化けそう
A 20号機(36%)全体的にバランスが取れていてポテンシャルあり
A 32号機(38%)外勢をシャットアウトする行き足が魅力の直線系!
穴 50号機(38%)総合力では強めの足色。余裕ありそうで上積み可!

 うむ、三島トップ評価の38号機は、生い立ちから異色のキャリアを余儀なくされた。デビュー2戦目(乗り手・寺本武司)の1マークで事故艇に乗り上げて二次災害発生。痛手を負ったエンジンとボートで懸命に走ったが、どんどん水を吸い込みレース半ばで沈没となった(選手も負傷帰郷→中間整備でギヤケース交換)。そんな特殊な境遇もあって、38号機だけは初下ろしから4節すべて斡旋されたのだが、前節は石田政吾が素晴らしいレース足とともに13111121①で優勝。三島の見立て通りにギヤケース交換で蘇生したとするなら、まさに「怪我の功名」と呼ぶべき強運なモーターでもあるな。
 で、三島の2番手評価55号機は、なんとなんと2連対率21%のウルトラ低調機! が、これぞまさに「当てにならない数字」で、直近の乗り手・柴田大輔のストレート足は数字とは裏腹に節イチ級の気配だった。その節、直線系のパンチ力を武器に準Vまで駆け上がった秦英悟より、2日目4Rの直接対決では柴田55号の方が強めに見えたものだ。その秦のモーターが3番手評価の1号機なのだから、納得のゆく序列とも言えるだろう。問題は21%という低すぎる数字で、現在の2連率の順位はモーター番号まんまの55位。最近のプレミアムGIは10%台の低調機を抜擢することもあるので、なんとか参戦してもらいたいものだ。参戦してくれれば、もちろん初日から狙い撃ちたい“秘密兵器”となるのだが、どうか。(この後、スポーツ報知の井上記者から今節用のエンジン閻魔帳をいただいたところ、55号機は除外されておりました><)
 そしてそして、3週間ほど前に私が「今節の舟券心中相手」に指名した40号機は、三島の6番手評価となった。3週前には三島も私と同じトップ評価を授けていたが、おそらく直近の下田哲也の足色を見てやや値引いたのだろう。うーーーん、わかる。下田のそれは「悪くはないけど、あまりパンチの利かない中堅上位くらい」というムードだった。初下ろし(乗り手・小坂宗司)で一目惚れしたストレート足が落ちたのか、単なる私の過大評価だったのか、はたまた見立て通りのスリット足で大暴れしてくれるのか。とりあえず、抽選結果と前検の足色に注目したい。(ちなみに井上記者の閻魔帳と付け合わせると、38号機=「A+」、1号機=「A+」、11号機=「A伸」、で三島とほぼ同評価。そんな中、40号機は「B」でデビュー節の「A」から下落している。うーーーむ)

(いざ抽選結果!)

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 今節も3密回避で会場には入れず、手元に届いた抽選結果をお伝えしよう。三島推奨機をGETした選手たちは、こうだ。

三島推奨機のパートナー
A+ 38号機(48%)=吉川元浩
A+ 55号機(21%)=お休み
A+ 1号機(63%)=仲谷颯仁
A+ 11号機(48%)=江口晃生
A 21号機(59%)=林 美憲
A 40号機(27%)=大上卓人
A 47号機(33%)=新田雄史
A 26号機(44%)=徳増秀樹
A 20号機(36%)=寺田 祥
A 32号機(38%)=寺田千恵
穴 50号機(38%)=遠藤エミ

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 三島イチ推しの38号機は、1回戦の1号艇シード権を得ている吉川元浩の手に! 「鬼に金棒」と言うところですが、舟券的な妙味は薄いかも。むしろ、1号機の仲谷颯仁、11号機の江口晃生(伸び型だけど)などの3~6号艇組が狙い目になりそうだ。

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 でもって、私が舟券心中する40号機の相棒は、シリーズでもちょいと人気の盲点になりそうな大上卓人の手に渡った。うん、このマッチングに悔いはなし! どうせ馬鹿にされている40号機だけに、タクト君には大外枠から開き直りのアタックで大穴をブッコ抜いてもらうとしよう。

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 毒島のチャレカVで繰り上がり出場となった寺田千恵の32号機も怖いし、レディースチャレカでは煮え切らなかった遠藤エミが穴の50号機で本領を発揮するか、この女子ふたりもパワー&勢い的に楽しみだ。(photos/黒須田、text/畠山)