BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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若松BBCTの『前検を斬る!』

 若松BBCトーナメントの前検が終わりました! あれこれ気になるモーターはありましたが、今日の自信度は残念ながら5段階のDあたり。記者席の観察ポイントがスタート手前60mあたりで、スリット後の行き足~伸びは背中を追いかけるような見え方でした。そんな中でも、私なりに良く見えた人機をすべてAランクで列挙しておきます。

★吉川元浩=38号機

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 三島リスト(←モーター抽選欄)のイチ推しまんまで「出来レースかい!」と揶揄されそうも、湯川浩司との足合わせでスリット裏の手前からグングン出て行った行き足は看過できない。出足型の湯川25号機はおそらく調整途上(叩き替えるのに時間がかかる)で論外という見方もできるけれど、かなりのパワー差を感じた。背中追いのスタート練習はよく分からなかったが、直感を信じてトップ扱い。

★林 美憲=21号機

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 デビュー節の男女混合戦で平高奈菜がゴキゲンな実戦足で122121①=優勝した銘柄21号機。当時は「5キロの体重差が大きい」とも見ていたのだが、今日の美憲も田村隆信との足合わせで力感溢れる押し足を披露した。こちらは元浩38号より手前、出口~スリット裏までの加速感が素晴らしく、その後は同じくらいの見え方。スタート練習ではあまり良く分からなかった。

★平高奈菜=7号機

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 その21号機で爆裂した平高もスリット前後が強めに見えた。スタ練の後半にわらわら登場した女子軍団はどれも軽快に見えた(体重差の影響か)が、その中でもいい感じ。足合わせでも徳増秀樹を煽る勢いだった。7号機はさほど目立つ素性ではないから、選手が先の優勝で若松向きの調整を掴んでいる可能性もある。混合戦に強い平高が今節もうるさそうだ。

★平本真之=30号機

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 背中追いで見えにくかったスタート練習で、スリット手前から「おっ?」と視線がロックオンする行き足を見せた。いつもは練習で目立たないタイプだけに、余計に目を惹いたかも。特に一本目、4カドからの加速感がゴキゲンだったので現状は伸び型かも。このストレート足を生かすレースを魅せてもらいたい。

★森高一真=9号機

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 いつもはスリット付近で劣勢に見えることが多い森高が、今日はどっちかというと強めのムードを感じた。9号機は地元の記者さんの間でも低評価で特筆すべきキャリアもないのだが、今節の「良く見えたもんは仕方がない穴パワー」としてピックアップしておきたい(←いつもほどの自信はないけど)。スリット付近が強い森高は自力で攻めて穴を開けるイメージがあり、今節もどこかでドカーーンがありそうな気がするのだが、どうだろうか。

 今日のところはこの5人まで。他にも三島リスト上位の仲谷や江口、穴指定の遠藤などにも言及したいのですが、観測ポイントのあれもあって「よく分からなかった」としか言いようがないのであります。悪しからず!
 前検タイムです。

前検TOP10
①徳増秀樹 6.78
②松井 繁 6.81
 桐生順平
◆羽野直也
⑤寺田千恵 6.82
 吉川元浩
 平高奈菜
◆上條暢嵩
⑨平本真之 6.83
◆上野真之介
◆深谷知博
◆小野生奈
◆仲谷颯仁
◆上田龍星
※◆印の後半組はややホーム追い風が穏やかになったため、前半組よりコンマ02程度アジャストした方がいいかも。

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 前検作業では良いも悪いも分からなかった徳増がトップですか。元より前検タイムからブイブイ言わせるタイプではありますが、三島の26号機「直線系強めで本体パワーあり。ペラ調整で化けそう」も込み込みでメチャクチャ怖い存在かも?? いつもの徳増仕様でさらに行き足が強化されれば、得意のシャクリまくり一撃がありえるとお伝えしておきます。

前検ワースト5
①守田俊介 6.97
②福来 剛 6.92
③石渡鉄兵 6.90
 寺田 祥
 峰 竜太
 新田雄史
 西山貴浩

 チャレカに続いて断然ワーストの俊介ですが、前回ほど悲観する足ではないと思います。少なくとも出足~行き足の部分は五分に戦えるムードでした。それより気になるのが福来で、スリットの行き足~伸びを重視するタイプだけにこの時計通りの足だとしたら苦戦するかも。明日の本番では改善されると思うのですが、しっかりとチェックする必要がありそうです。(photos/黒須田、text/畠山)