芦屋・新鋭王座の前検が終わりました。
上野真之介と船岡洋一郎が練習中に転覆(船岡は沈没??)
というアクシデントがあって、前検から波乱ムードが漂っています。
で、肝心のパワー評価は、目を皿のようにして見た割には収穫が少なかった。
今日の芦屋水面は、かなり強めのホーム追い風。
そのため、ターン回りの直後にどちらかが極端に減速して
相手を待つケースが多く、スムースな回り足~出足~行き足を測るのが難しかったっす(←言い訳)。
伸びだけはそこそこ自信がありますが、とりあえず能書きは垂れずに番付だけを記しておきます。
★★S評価(抜群)藤田靖弘…回ってすぐにシュンと伸びる。
青木玄太…ターン出口の足~行き足◎★A評価(上位)
渡邉和将…アウトから一気に伸びる。
末永由楽…ダッシュ時のスリット付近の伸びが出色。
秦英悟…一発目に桐生を千切った足はド迫力。
井上大輔…回り足中心に出足系がよく見えた。
以上。これで終わっては手抜きのようなので、今日は前検で感じたことをトピックス風にまとめてみます。
①ドリーム戦で6号艇・西山貴浩のイン強奪はあるか?
あってもおかしくないけれど、
今日のスタート練習では③②②コースで一度もイン発進はなし。
最大の理由は、1号艇・茅原悠紀が徹底抗戦!
「本番で絶対にインを渡しませんよ!」という強気の姿勢を貫いた。
茅原の頑固さは、西山とて百も承知のはず。
明日はスタート展示で攻めつつ、本番は2コースあたりで折り合う気がする。
②村田、前田の前付け奇襲に注意!
スタート練習で目を引いたのが、村田友也と前田将太。
3号艇だった村田は③①①コースと、
後になるほど厳しいイン戦を試していた。
選手が記入する「得意コース」の欄で「内」を選んだのは
西山と村田、秋元哲の3人のみ。
今日の秋元は④⑤⑤コースだったので、やはり一番怖いのは村田だろう。明日はいきなりの5号艇1回走。
あっという間にインを強奪するシーンも想定しておきたい。
もうひとり、前田は102期の若輩ながら、②①③コースとすべてスロー水域にこだわった。
村田より前付け確率はかなり低いが、地元の気合で一発やらかすかも? 明日は1、2号艇なので、2日目以降に要注意。
③上野の転覆でエース5号機は大丈夫なのか?
もちろん正解はわからないが、
転覆後のスタート練習や周回展示では特に不安はなさそうだった。
スポーツ報知の“目展示の鬼”井上記者によれば、
「5号機は温水パイプを付けた2節目あたりから徐々に低下し、直近は中堅以下に落ちぶれてしまった。それでも、誰も手が付けられないのがエース機。だから、この転覆で洗浄するなどして、かえって良くなる可能性もある」と指摘する。
予断は禁物だが、“怪我の功名”で真のエースに返り咲くかも?
④下馬評の高い27号機は、今節も超抜なのか?
前節、後藤翔之で節イチ級の伸び足を魅せた27号機。
今節は大池佑来(写真左)がパートナーになったが、私の前検評価は「まったくの中堅」。
少なくとも、持ち味の伸びは誰と合わせても同じくらいだった。
これで人気になるなら、「消し」が妙味だと思う。
ただ、明日以降にいきなり凄い伸びが付く可能性もある。後藤と大池は同期なのである。
ライバルでもあるから、何のコミュニケーションもないかも知れないし、同期の仲間として後藤が何らかのアドバイスを授けるかも?
初日から、特訓の気配と展示タイムに注目したい。
⑤S一撃なら、末永由楽か渡邉和将!?
スタート練習で、アウトからの行き足がゴキゲンに見えたのがこのふたり。
スリットから半艇身は煽る伸び足で、スタートさえ決まれば6コースからでもまくり一発がありとみた。
まくり屋の水摩敦や松尾昂明はすでに全国に名が売れているが、末永・渡邉はウルトラ万舟ゲットの大チャンスかも!?
最後に、前検タイムをば。
★前検時計ベスト10
①三好勇人 6・56
西山貴浩
山田康二
④松尾昂明 6・57
⑤大野芳顕
藤田靖弘
船岡洋一郎
水摩 敦
末永由楽
末永祐輝
深谷知博
渡邉和将
大混戦ですね。末永由楽も渡邉も、なんとかベスト10入り。
松尾も水摩もいて、役者が揃った感もあります。
★前検時計ワースト5
①篠崎仁志 6・74
②濱本優一 6・72
③長岡良也 6・71
④北山康介 6・70
⑤井上大輔 6・69
う~ん、確かに篠崎の足は私の目にもかなーり厳しく、
思わず「ワースト?」と記してしまったのですが……。
(Photos/中尾茂幸、text/H)