2日目のイン成績
①⑤①①④④⑤⑥③①④①
1着率42% 2連率42% 3連率50%
2日目の勝利コース
①5勝②0勝③1勝④2勝⑤4勝⑥0勝
2日目の決まり手
逃げ5本 差し1本 まくり3本 まくり差し1本 恵まれ2本
女王の証明
“絶対女王”横西奏恵が、イン戦で初勝利を挙げた。
今節の奏恵のパワーは上々だ。自慢の旦那が作ってくれたペラが、
しっくり水面に馴染んでいる。出足より伸び寄りで、
スリット付近の行き足がいいから自在に動ける。
そんな性質のパワーだ。 が、横西個人のリズムとしては、
まだ一息かも? 今日の前半4Rは、
4カドからまくり差しの間隙を探したが見当たらず、
とりあえず突っ込んでみたが流れた他艇に接触して失速。
大敗もある展開だった。そこからターンマークごとに追い上げて、
3着を取りきったのは流石の一語。
後半10Rは、断然人気の1号艇。
3着3着の怪しい流れを寸断すべきイン戦だったわけだが、
私は「今節の流れなら、ここでも取りこぼしがあるかも?」
などと考えていた(=穴・極選で蹴飛ばし)。
で、いざフタを開けてみれば、あれよあれよの逃げきり勝ち。
一瞬、細川裕子のまくり差しが届きそうな
薄氷の勝利ではあったけれど、バック後半からは一人旅。
ガンガン飛ばしまくって、
1分44秒4の快時計をマークした(2位はドリーム戦・田口の1分44秒9)。このあたりが“絶対女王”たる所以なのだ。
最終的に同一着順同勝率で、タイム差によって
ポールポジションが決まる可能性がわずかながらある。
わずかでもその可能性があるなら、
そこで優位に立つべく全力を尽くす。
王者・松井繁の常套手段を、横西奏恵もしっかりと踏襲している。
この激辛のイン逃げで、予選ランキングの5位まで浮上した横西。
池田明美、田口節子、山川美由紀のTOP3は
いかにも堅牢に見えるが、いざ終わってみれば奏恵ちゃんが
……という、ありがちな未来図も見え隠れする。
完璧なアウトセット
事実上の節イチ決定戦??
5R、エース23号機(山川美由紀)と準エース49号機(池田明美)が、
ガチで激突した。進入は⑤鵜飼菜穂子が前付け、
逆に②武藤綾子が遅れての1532/46。5カドに明美、
アウトに山川というダッシュコンビが誕生した。
あららん、こうなってしまえば、もう……。
脳内スクリーンに映し出された幻想のレースを、
現実のレースが正確になぞっていった。
5カドの明美が素晴らしい行き足で内4艇を呑み込み、
明美マークの山川が間隙を縫うようなまくり差し。
バックの前半で、2艇が他を置き去りにしてゆく。
もはや興味は、明美49号VS山川23号のパワー比べのみ。
引き波の有無で2艇の差が徐々に開いていったが、
見た目にはまったくの互角に思えた。
自力駆けのアドバンテージを生かしきって、
池田明美、無傷の3連勝。
一方の山川も、後半9Rでド迫力の「二段まくり差し」を炸裂させて、
エースの底力を誇示した。私の勝手な見解としては、
完成度では明美が上。山川はレースのたびに展示タイム、
ターン回りなどにムラがあり、まだ試行錯誤が続いているようだ。
その迷いが消え、納得のゆく足になったとき……
また両者の直接対決を見せてほしい。
まぁ、それはきっと、最終日の最終レースだな。
独断のパワー診断
節イチについては、今のところ明美か山川のどちらか。
完成度で明美。それ以上、書く必要も意味もないだろう。
私がしつこく追いかけてきた細川裕子は、
理想の伸びには程遠い出来映えである。
悪くはないけど、破壊力がまったくない足。も
う、特別扱いはしない。
で、明日以降、狙いたいのはフライングに散った選手たちだ。
女子レーサーは勝負駆けになればなるほど
握って攻める確率も高まる。5コース想定選手が握れば、
スタートが慎重な6コースにも美味しい展開が生まれる。
この2日間でFを切った選手は、大瀧明日香、金田幸子、岩崎芳美、堀之内紀代子の4人。
大瀧はパワーもリズムも最悪ムードで、立て直せるかどうか。
堀之内はパワー劣勢な分をスタートでカバーしようとした感があって、これも狙いにくい。
ターゲットは金田と岩崎。
特に金田のFは、本人の予想以上に行き足が良すぎて
もって行かれたように見えた。足が良くてF。
こんなケースが、いちばん怖い。
明日以降、オッズを睨みながら、金田と岩崎の2、3着付けで
万太郎をゲットしたい。
(Photos/中尾茂幸、text/H)
※あ、最後に、私が勝手に“里親”と名乗って
応援している守屋美穂ちゃんの写真を2枚ほどアップしておきます。
今日は1号艇インコースで水神祭を目指したものの、
情無用の2コース直まくりを浴びて6着大敗。
明日こそは……がんばれ、ミポリンッ!!