本日午後のピット、特に動きなし。(完)
こう締めたくなるくらい、落ち着いた後半のピットでした。
ちょこちょことペラ室を覗いてみても、
中で作業をしている選手は5~6人程度。
ペラを叩く人間が少ないということは、
それだけ試運転をする選手が少ないということで、
8R以降11R発売中までに試運転をしている選手を
見かけた記憶がありません。
雪だるまブームがそれほど長持ちするわけもなく、
用事のない選手は寒いから表へ出てこない。
顔をよく見かけるのは、樋口、平田、守屋といった
新兵作業をする若手くらい。女子王座決定戦とは思えないくらい
静かなピットでした。
もちろん、寒いからという理由だけで
試運転やペラ調整をしないわけではない
(若干はあるかもしれませんが)。というのも、
本日の気温は0~2度だが、天気予報によると明日の気温は
10度以上に上がるといいます。これだけ気温差があると、
今日と明日でまったく違った調整が必要になるのは当然。
すでに本日のレースを終えた選手は、
今からペラを調整してもあまり意味がないのでしょう。
整備室を覗いても、状況はほぼ同じでした。
エンジンをいじっている選手がとても少ない。
ただ、部屋の奥の方に59のエンジンプレートと
SGカポックが見えます。三浦永理です。
ドリーム戦発進ながら、ドリーム6着、本日が2回走りで4着2回。
ペラを叩いて乗り心地をつけていく三浦ですが、
この低迷を受けて本体に手をつけたのかもしれません。
三浦は明日の1レース1号艇で登場。
このレースが今節の正念場になるでしょう。
長らく試運転に出る艇がいなかったのですが、
11R発売中にピットから艇が出て行きます。平山智加です。
平山も三浦と同じく、優勝候補の一角といわれながらも、
5着5着2着の成績。しかも明日1号艇で登場するのも同じ。
こちらも明日の勝負レースに向けて、
確認しておきたいポイントがあったのでしょう。
その平山と足あわせをしていたのが、樋口由加里。
こちらもまた、水神祭を目指しながら5着6着に甘んじています。
こんな状況下でも水面に出て行くのは、
やはり機力の底上げを何とかはかりたい2人。
寒空の下での調整は成功するのか否か。
昨日は大瀧明日香と金田幸子がフライングを切りました。
本日も岩崎芳美が6Rで勇み足。
そして11R、鮮やかなまくりが決まったかにみえた堀之内紀代子が、
5艇よりも先にピットへ戻されることになります。。
肩を落とすというのは比喩表現ですが、
管理棟へ向かう堀之内の後ろ姿はまさに
肩を落としているように見えました。
本日のピットは静かでしたが、明日は気温が上がる。
多くの選手は調整が必要になるし、
今日できなかったことをやろうとする選手も多いはず。
朝から大忙しになることが予想されます。
(TEXT姫園 PHOTO中尾))