BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

女子会?

 本日より現場入りでございます。

以前にも書いたが、シリーズ途中からピットに入るのは

なかなか緊張するもの。まして今日は天候が昨日とは一変し、

選手も忙しく動き回るだろうから、

その空気の中に入っていくのには、それなりの勇気が必要……って、本当は考えすぎなんだろうけど、

ビビリで小心者の私は毎度そんな感じなのであります。  

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128143259j:plain

というわけで、胸ドキドキでピットに足を踏み入れた私が、

最初に出会ったのは田口節子。

BOATBoy3月号では巻頭インタビューをしているので、

すかさず挨拶へと駆け寄った。

しかし、ドキドキしている分だけ、タイミングを誤った。

明らかに考え込んでいる様子の田口に声をかけてしまったのだ。

こちらの挨拶に礼儀正しく返してくれる節ちゃんだが、

明らかに思案の途中といった表情。

平常心だったら、絶対に見逃さないんだけどなあ。

つまり田口は、ここまで好調な成績を残していながらも、

朝から懸命のパワーアップをはかっているということ。

そのための思考を中断させてしまったようなのは、

ハッキリと痛恨であった。といっても、

節ちゃんはデヴハゲのことなど意に介することなく

次の作業へと足早に向かっていった。

この姿勢が彼女を女王に導いたのだろうと思う。 

田口に限らず、今朝は試運転に飛び出す選手、

係留所でエンジンをブルンブルン言わせて調整している選手、

それをもとに調整へと向かう選手が多かった。

昨日までのピットを見ていないので比較はできないが、

これはやはり気候の変化による再調整とそのチェックということ

であろう。本当はすぐにでも水面に出たいのに、

混雑が緩和するのを係留所で待機、

なんていう選手もいたほどだから、

やはり非常に活発な試運転といっていいだろう。

 

 

で、試運転のあとには選手たちは寄り合って

情報交換をするわけで、その輪はあちらこちらに

出来上がっているのだった。それを見ながら

「女子会?」なんて思い浮かべている私はオヤジでしょうか。  

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128143315j:plain

たとえば角ひとみと西村めぐみ。なんか妙に笑顔が目立つのだ。

ときどき角がニヤニヤっと笑ったりもしていて、

旦那さんとの仲の良さを口にした西村をからかう角、

といった構図にも見えてしまう……やっぱオヤジか? 

もちろん、水面を指さしたりしながら、

真摯な表情で語り合っている時間のほうが長かった。

そうした様子は、SGだろうが女子王座だろうが、違いはない。  

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128143327j:plain

係留所では、落合直子と鎌倉涼のなにわレディースが

手をボートに見立てたりしながら、やはり長い会話をかわしていた。

そこに平山智加も加わり、3者会談が始まる。

やはり世代が近い者同士が集まることが多いわけだ。  

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128143339j:plain

かと思うと、装着場では佐藤幸子と樋口由加里の岡山最年長と

最年少(登番が)。大先輩に指導をあおぐ新鋭という構図だ。

佐藤が母のような優しい笑顔を向け、

樋口がホッとしたように笑みを漏らしたシーンが印象的だったな。

そりゃあ、この大先輩をおっかなく思うこともあるだろうけど、

しかしその愛情深き表情に触れられることは、

実に心強いことであるはずだ。  

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128143350j:plain

あと、係留所のいちばん端っこでも、

3人の選手がかなり長いこと話し合っている姿も視界に入っている。

しかし、もともと近視&乱視で最近は早くも老眼も入ってきた

オッサンには、ハッキリとどの選手か視認できなかった。

髪型(髪の色)からして、一人は中谷朋子だったと思うのだが

(試運転にその係留所から飛び出していったのは確認している)。

中谷のボートの隣にあったのは、大瀧明日香と向井美鈴のボート。

その3人だったのかなあ……。すみません。

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128143403j:plain

とまあ、すっかり女子会を眺めることに専念してしまった

多摩川女子王座の初ピット。なかなか緊張は解けず、

選手に話を聞きにいくこともできなかったのだから、だらしない。 

そんなこちらの心を一気にほどいてくれたのは、横西奏恵だ! 

挨拶しに行くと、とびきりの笑顔を向けてくれ、

2R後には奏恵ちゃんのほうから話しかけてもくれている。

それにしても……余裕っすね。先ほど書いたとおり、

朝から試運転&整備に駆け回る選手が多かったなか、

横西は1R後にモーターをボートに装着している。

その後もゆったりと過ごしていて、

そのうえいちおう顔見知りのハゲデヴに声をかけたりしている。

BOATBoyの女子バン・森喜春が「横西さんのパワーがヤバいっす」と証言していたが、その手応えをがっちりとつかんでいるのだろう。

もちろん、今日は9R1回乗りということで、

気象条件などが近い時間帯に調整を合わせる心づもりだろう。 

ともかく、奏恵ちゃんの笑顔を見ながら、

やっぱりこの人は絶対女王だわ……と再認識したのでありました。

 

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171128143415j:plain

横西と一緒にいた佐々木裕美とも少し話せましたが、

笑顔がめちゃくちゃ素敵でした!