THE勝負駆け①101期の新星、出現!
100期以降の新鋭で準優に進出したヒロインは、
鎌倉涼ではなかった。やまと学校101期訓練生、
鎌倉の1期後輩に当たる山下友貴。
昨日、香川素子の内にしぶとく舳先を突っ込んで
GI水神祭を遂げたばかりの25歳が、
今日もまた5Rで大逆転の“金星”を挙げた。
相手は、銀河のヒロイン佐々木裕美。イン戦の山下は1マークで
佐々木に差され、完全に2-1態勢ができあがった。
この2-1で勝負していたK記者は、もう大喜び。
「あとは3着に高目を連れてこい~!!」 などと
温泉気分で叫んでいたものだが、2周2マーク、
歓喜の声が悲鳴に変わった。新鋭B1レーサーとは思えない、
俊敏かつ的確な差しハンドル。この“一刺し”で昨日同様、
先輩の内に舳先を突っ込んだ山下は、
そのまま最終1マークで佐々木を突き放した。
昨日に続く逆転の2連勝で、予選成績は7・60。
なんとなんと、準優2号艇という好枠をモノにしてしまったのだった。
現役女王・田口節子の隣から、
明日はどんなレースを魅せてくれるか。
3戦連続で金星なんてことになったりしたら……まさかまさかの??
THE勝負駆け②水口ピンピン激走!
初戦の落水が響いて、昨日まで予選38位。
今日はたとえ①①連勝でも5・83という苦境に立たされていた
水口由紀が、怒涛の20人抜きで準優に駒を進めた。
前半2Rは2コースから豪快な直まくり。
返す刀で、8Rは外5艇を完封するイン逃げ。
好枠をキッチリ生かして節間5・83をもぎ取り、
あれよあれよと準優圏内に突入してしまった。
初日から足は上位の一角と言われていただけに、
準優では面白い存在になりそうだ。進入から要注意!!
THE勝負駆け③エース、散る。
昨日の落水で、予選トップ争いから
一気に崖っぷちに追い込まれた山川美由紀。
11Rでメイチ①着勝負(結果的には②着でも当選だった)に臨んだが、下り坂の流れをせき止めることはできなかった。
2コースからの差しハンドルがまったく届かず、4着完敗。
2コースでは差しより直まくりが圧倒的に多い山川だけに、
エース23号機を最後まで仕上げきれなかったとみていいだろう。
一方、山川が差しに構えた瞬間、迷わず握ったのが宇野弥生だ。
宇野は前半3Rでも6コースから豪快に握って、
あわやの見せ場を作っている。
それは3コースの三浦永理に弾き飛ばされて4着に終わったが、
とにかく初日から気持ちいいことこの上なし。
11Rはツケマイ気味の全速マイが見事に決まり、
準優の好枠が約束された。残念ながら1号艇には手が届かなかったが、今シリーズ握りっぱなしの韋駄天美女が
2号艇でどんな戦法を選択するか、今から楽しみでならない。
THE勝負駆け④三つ巴のトップ争い
ボーダー付近よりも熾烈だったのが、
Vにもっとも近づく予選トップ争いだ。
まず、10Rの田口節子が6号艇6コースを克服できずに4着大敗。
6走52点(8・67)で一足先に予選を終えた。
この時点で、田口を超える可能性がある選手は
池田明美と横西奏恵のみ。
12Rのふたりの直接対決で、トップが決まることになった。
すべて6走なので、着順別に予選得点をまとめると
田口 明美 横西
52点 ④着52点 ②着53点
⑤着50点 ③着51点
池田は着順の関係で、
12R④着なら田口を超える。
横西は②着で田口超え。
ただ、横西が何着であっても、
明美が②着以内なら明美のトップ確定
(唯一の自力トップ目)という状況だった。
その結果は……2艇揃ってアウトコースから見せ場も作れず、
横西4着、明美5着。ふたりともに田口の52点を下回り、
現役クイーンのTOPが確定した。
このラストバトルでの重い着順が、
明日以降にどんな影響を与えるか。
とにもかくにも、現時点でもっとも強運なのは田口節子だろう。
特別付録★ミポリン通信★
7R、2コースからしっかり小回り差しでインの長嶋万記に食い下がったが、またまた2着惜敗。
が、ワースト級だった初日に比べれば上々の回り足になっており、いつ水神祭があってもおかしくない状態ではある。
準優組のいない明日こそは……!!