BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

匠たち、見参!

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 陽のあたる場所では汗ばむほどのうららかな春の陽気。匠たちが、決戦の場に続々と到着しました。一番乗りは、山口博司。長崎から自家用車でやってきた模様で、九州からはるばる自動車で……と東の人間はとっさにそう思ったりするわけですが、関門海峡を渡ればすぐに九州ですもんね。東京から飛行機で来る場合には、福岡まで飛んで新幹線で戻るってのが近かったりするわけで(私はチンタラと新幹線でまいりましたが)。

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 なんとなく、ですが、自家用車でやってくる選手が多かったように思えました。地元・山口勢はもちろんのこと、福岡組やお隣・広島の北川幸典もハンドルを握って颯爽と登場。さらには徳島勢が、瀬尾達也の運転であらわれている。徳島はさすがに遠いような気もするのですが、瀬尾は疲れも見せずに穏やかな表情を見せていました。瀬尾は昨年の名人戦(常滑)にも車を運転してやって来たはずです。

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 地元勢といえば、なんといっても今村豊! 連覇をかけて臨む一戦が地元での開催。現在発売中のBOATBoy5月号では「SGだからとか一般戦だからとか、そういう気持ちはない」と言っていたわけですが、だからこそこの名人戦にも全力で臨むということであります。今年も絶対的主役であることは間違いない“ミスター”は、実ににこやかでありましたよ。

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 名人戦といえば、毎年“新人”の登場が話題になるわけですが、今年はなんと60期勢が仲間入りを果たしているんですな。ワタシがボート始めた頃は、まだ若手と言われていたはずなのに……。倉谷和信が名人戦というのは、やはりピンと来ないのが当然でしょう。ファンとしてキャリアを重ねていくと、若手と認識していた選手がこの舞台に登場して、自分が年食ったことを確認する、という季節になるのでしょうね、4月が。倉谷は先月、福岡でBOATBoyカップを優勝しており、表彰式でお会いしていたため、明るい笑顔を見せてくれました。

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 60期といえば、高橋淳美も登場。この人の名人戦出場も驚きですなあ。ワタシがボート始めた頃は、アイドル的な扱いだったもんなあ(某場の元実況の某ベイ吉氏には、今でもアイドルだそうですが)。そうそう、この名人戦のトピックのひとつが、「女子4人参戦」。名人戦史上最多であります。鵜飼菜穂子、日高逸子、渡辺千草、そして高橋淳美。このクイーン・カルテットあるいは若草物語in下関の面々の活躍がおおいに楽しみであります。

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 なお、初出場といえば、山室展弘も! 万谷章オヤビンや原ユッキー由樹夫とともに、下関にやって来ましたよ! 昨年一昨年も権利をもちながら欠場していた山室が、こうして登場してくれるのは嬉しい! そして……加藤峻二選手の欠場は、心から残念なのであります。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)

 

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今村や山室と同い年のH記者も下関入りしました。舟券名人への道は遠いようで……。