BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

H記者の『下関名人戦 前検を斬る!!』

f:id:boatrace-g-report:20171129084501j:plain

 前検が終わりました。地元の断然V候補、今村豊は「悪くはない、戦えるけれど……」という感じの中堅~中の上レベルに見えました。波乱含みの名人戦かも?? 前検番付をお伝えします。

 

SS(超抜)クラス

 

★★★山室展弘…とにかくスリット付近の行き足~伸びがゴキゲン。スローでもダッシュからでもキュインと1艇身ほど覗いていました。この足があれば1マークで主導権を握れるし、元より腕はトップ級だし、A1級勝負駆けで気合もパンパンとなれば、自信を持ってVの最有力候補に指名します。

 

f:id:boatrace-g-report:20171129085033j:plain

S(抜群)クラス

 

★★日高逸子…エース機なので妙味はないけど、足合わせでどの相手も1艇身ほど千切る迫力を見てしまっては……。伸び、強力です。出足~行き足も上々で、史上初の女子名人が誕生してもおかしくありませんよ。

 

f:id:boatrace-g-report:20171129085326j:plain

★★倉谷和信…ドリーム班のスタート練習で、日高と互角かそれ以上の行き足を披露した。スタイル的にどうか?という疑問はありますが、この行き足をキープしつつ出足も来れば、ピン量産がありえます。

 

f:id:boatrace-g-report:20171129085343j:plain

★★山口博司…今節は山口姓が3人もいるのですが、パワーではこの博司が他の2人を置き去りに! ターン出口~行き足~伸びまで、だらだら伸び続けるというちょっと不気味なムードでした。

 

{A(上位)クラス

 

f:id:boatrace-g-report:20171129085354j:plain

★篠原俊夫…全部アウトコースで、スリットからぐい伸び。初日の6号艇を意識してのもので、チルトは跳ねてないかも。あ、0・5度にしていたそうです。見た目にはそれ以上の行き足~伸びに見えました。穴に一考。

 

★田上晋六…スリット付近で伸びる伸びる。前検タイムも突出した1位でしたが、「チルト3だったよん」というK記者のピット情報があり、パワーそのものの相対評価はAに留めます。前節の浜名湖に続いて、2連続チルト3Vをやらかすか?

 

f:id:boatrace-g-report:20171129085408j:plain

★増田弘喜…大穴一発ならこの人。伸びはチョボチョボですが、ターンの出口で一瞬だけシュシュッと出て行く足が素敵に見えました。自力で攻めるタイプじゃないだけに、2、3コースからこっそり差してバック先頭……そんなスタイルにぴったりフィットしたレース足かも??

 

 今村は冒頭で触れたとおりの中堅気配。水面一番乗りの西島義則は、モーター抽選の原稿を書いている間に早々と足合わせを終えていて、正味のパワーは不明。前シリーズの節イチ&V機をゲットした瀬尾達也は、現状ではかなりの後伸び気配でしたね。出足がきつそうなので、ダッシュ向きとお伝えしておきます。

 

f:id:boatrace-g-report:20171129085423j:plain

前検時計BEST10

 

①田上晋六 6・51

②北川幸典 6・58

 山口博司

④万谷 章 6・59

 原田順一

 村田孝雄

⑦水野 要 6・61

 藤井定美

 山室展弘

⑩原由樹夫 6・62

 板谷茂樹

 松野京吾

 山﨑昭生

 占部彰二

 

 お茶目なチル3ススムムちゃん(失礼!><)の時計は別格として、山口博司や山室などがやはり上位に名を連ねました。そして、前検番付には入りませんでしたが、我らが万谷オヤビンが4位タイの快時計を!! この伸びを生かしてまくってまくって、通算100Vなんてことになったら、私は嬉しすぎて卒倒しちゃいますっ!!

 

前検ワースト5

 

①亀本勇樹 6・74

②鈴木幸夫 6・73

 西田 靖

④古場輝義 6・71

 森脇 徹

 

 このワースト5人も軽視禁物です。そこそこ戦える足だったし、古場の回り足は上位に近いはず。つまり、今節は似たり寄ったりの足が多く、激戦シリーズになると思いますよ。(Photos/中尾茂幸、text/H)