今日のイン成績②①③②①①②⑥①④②①
1着率42% 2連率75% 3連率83%
今日のコース別勝数
①5勝②1勝③4勝④1勝⑤0勝⑥1勝
特殊水面だったのに、穏やかな結果。
それが率直な感想だが、とにもかくにも
今日は3人の女傑を讃えるべきだろう。
台風オバサン、
失礼、ミス・タイフーンが大暴れだ。
台風の接近で、昨日よりはるかに追い風が
強い若松水面。1R3コースの鵜飼菜穂子は
そんな悪環境もものかわ、
コンマ12のトップSで一気にまくりきった。
もちろん、節イチ級の出足・行き足があればこその芸当で、
本人も「エンジンさまさま、ありがとーー1
5号機ィィィ♪」とはしゃいでいたが、漲る自信も凄い。
「私はあの伊勢湾台風の真っ只中に、
お母さんのお腹から出てきたんです。
台風、どんと来い」 レース後の力強いコメント通り、
6Rのイン戦も讃岐のプリンセス・平山智加の猛追を振り切り、
真っ先にゴールを通過した。
昨日はド迫力のジカまくり攻撃で2着、
今日は台風を切り裂いてピンピン連勝。
1~3号艇ではあったが、攻めに攻めて28ポイントGET、
予選3位に立った。鵜飼姐さんの場合、
残る外枠でもコースは内寄り。今節のパワーなら、
多少深いスロー発進でも十分に勝ち負けできるだろう。
無敵の3連覇からちょうど20年、
52歳にして単独トップとなる女子王座4Vの偉業が見えてきた!
で、52歳の先輩がこんなに頑張ったら、
50歳のグレートマザーも黙ってはいられない。
8R6号艇の日高逸子は、前付けに動いたものの、
誰も入れてくれずに最アウト発進。
この大荒れ水面の6コースでは、
さすがの逸子ママもお手上げか。
そう思ったのは、私だけではあるまい。
ただ荒れているだけでなく、
昨日から5、6コースが一度も勝っていない
内寄り水面でもあるのだ。
だが、日高の攻めはグレートだった。
5コース新田芳美のまくりにぴったりと貼り付き、
新田が追い風で流れた瞬間に
ほぼ全速のマーク差しを突き刺した。
波もうねりも、玄界育ちの私にゃあ関係なし。
なめたらいかんぜよ~!! 玄海育ちかどうかはともかく、
そんな啖呵・ドスの利いたまくり差しだったな。
やっぱ、荒れ水面を克服するレーサーは、
テクやパワーじゃなく度胸なのだ。
日高は意外にも?女子王座のタイトルはまだふたつだけ。
50歳にして、トップタイの3Vをもぎ取るか!?
そしてもうひとり、名人世代には届かないものの、
45歳の熟女レーサーも怒涛の連勝をやってのけた。
私が節イチに推す山川美由紀。
4Rでは3コースからその凄まじいパワーをフル回転させて
3コース差し圧勝。さらに12Rも、
1号艇という絶好の勝機を逃すはずもなく、
インから堂々と逃げきった。バックでは一瞬、
差した池田浩美に捕まったかに見えるのだが、
直線後半の伸びで軽々と突き放す。
その迫力は、他の追随を許さない。
昨日のドリーム2着10点にさらに20点を加えて、
節間勝率10・00。文句なしのシリーズリーダーになった。
ちなみに、山川も女王歴は2回。
今節のパワーとリズムなら、
トップタイとなる3度目の就任式が見られそうだ。
うーーん、こうして改めて今日1日を振り返ると、
この元クイーン3人(通算7V)だけで
5勝の固め撃ちだったのだな。
さらに2Vの寺田千恵、1Vの岩崎芳美、
2連覇かつ現役クイーンの田口節子……
歴代クイーンが8勝も挙げていたのである。
そうそう、勝ちきれなかったけど、
9RのF2持ち横西奏恵のコンマ13ほぼ全速スタートも、
内3艇を置き去りにするド迫力スリットだった。
水面が悪化すればするほど、
修羅場の経験とメンタルの強さがモノを言う。
真に強い女たちの底力を、我々は目の当たりにしたのだ。
独断のパワー診断
今日は成績を記すだけで、
イコール自慢話ってことでいいっすか??
SSクラス(節イチ候補)
★★★山川美由紀…①①
Sクラス(抜群候補)
★★平山智加…②
★★鵜飼菜穂子…①①
Aクラス(上位候補)
★角ひとみ…③
★中谷朋子…④
★廣中智紗衣…②
★三浦永理…②⑥
★田口節子…④①
辛口の寸評だけを挙げるなら、
中谷朋子と廣中智紗衣はちと苦しい気配。
代わって目に付いたのは、西村歩のターン足。
あのサイドの掛かりは、どこかで穴を開けるはず!
(photos/シギー中尾、text/H)