午後4時すぎ、競技棟のミーティングルームで
モーター抽選が行われた。会場がかなり広く、
番号を読み上げる声が全体に届かないため、
室内のムードは至って平穏。誰がどのモーターを引き当てても、
歓声や冷やかしの声は一切挙がることはなかった。
こうなると、傍観する私もまったりモード。
「平本、ずいぶん頬がコけて精悍な顔つきになったな」とか
「今日は智也と奏恵がずいぶん離れた席にいるなぁ」とか、
久々に会った中村亮太と目配せしたりとか、そんなこんなで
ガラポン抽選は進んでいった。要するに、
書くべきエピソードが見当たらない抽選会でした、はい。
そんなまったりムードの中、
やはりまったりとエース71号機を引き当てたのが、田口節子だった。他の選手たちはまるで無関心だったが、
報道カメラマンは一斉にフラッシュをバシャバシャ。
このモーターでどこまで屈強な男たちと渡り合えるか、
今節の愉しみがまたひとつ増えた。
一方、今年3つめのSG制覇を狙う絶好調男・井口佳典は……
2連率24%というワーストレベルの15号機!
この苦戦必至のモーターがいきなり超抜仕様になったりしたら、
やはり井口は新ペラ制度での極意を掴んでいることになるだろう。
田口と井口、前検から大いに注目したい。
(photos/シギー中尾、text/H)
★評判機と☆穴ムード機
★★71号機(50%)唯一の2連率50%超え…田口節子
★★51号機(43%)周年Vなど新ペラ制度後に大噴火…今村豊
★★74号機(48%)前節も超抜の準エース…坪井康晴
★22号機(41%)新ペラ制度後、伸び凄い…瓜生正義
★18号機(48%)新制度の前から安定感◎…赤岩善生
☆☆21号機(30%)前節、加瀬が予選トップ…毒島誠
☆☆60号機(28%)前節、久田が圧逃V…原田篤志