BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

徳山・新鋭王座TOPICS 3日目

怒涛の前付け3発!!

 

 

 

 

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イン8勝。同じ勝ち星だった初日に揺り返した

「イン天国」の3日目ではあったが、今日の水面の方が

断然コクがあったな。立役者は、すべて6号艇の鶴本崇文、和田兼輔、高山智至。この3人がシャカリキな前付けを打ったのである。

もちろん、その3つのレースは、

どれもイン選手の起こしが80m前後になった。

「ただ単にインが深くなればいいのかーー??」 

そんなツッコミを浴びそうだが、やっぱ違うのだよ。

12秒針が回る直前の、あの、何かが置きそうな胸騒ぎ。

どの選手も勝つチャンスが1/6に思えるあの瞬間。

イン逃げしか思い浮かばない130m起こしより、

私は何千倍もあの瞬間が好きだ。 

で、レースを盛り上げたこの3人は、なぜ前付けを打ったのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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9Rの和田は、はっきりしている。昨日までの節間成績4・67、33位。

今日は6号艇の1回走。いわゆる「1日早い勝負駆け」だった。

ここで行かずにいつ行く!?ってな気合である。 

だがしかし、鶴本は昨日までの勝率1・00、48位。

高山に至ってはマイナス1・33、52位シンガリ。

つまり、ここからいくら踏ん張っても、

準優入りは絶望的な状況だったのである。が、ふたりは行った。

きっと、同じレースの面々は心の中で舌打ちしたことだろう。

「なんで、終わってるアンタが前付けに来る??」 

そう思っても不思議はない。逆に鶴本と高山にとっても、

勝負付けが終わった後でそんな遺恨じみたものを残すのは

デメリットになりかねない。

 

 

 

 

 

 

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それでも、登番4382高山と4384鶴本の同期ふたりは行ったのだ。

おそらく、卒業期のこの新鋭王座を最後まで悔いなく走りたいから。

前夜に共闘を誓ったかどうか定かではないが、

もし仮に同期ふたりで「俺たちなりに、この新鋭王座を

最後まで盛り上げるべ、6号艇だし、前付け行くべ!!」なんて

話してたとしても、それは素敵なことだと思うぞ。

こうしてレースにコクが生まれ、ソコソコの遺恨じみたものができれば、それは舟券オヤジたちにとっては最高に美味い酒肴になるのだから。 3Rの鶴本6着、10Rの高山4着。

ふたりの奇襲は舟券には絡めなかったが、

決して「空振り」ではなかったと思う。無謀か、英断か。私は後者を採る。

 

踏みとどまった3人!!

 

 

 

 

 

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昨日まで①①④で予選上位にいた篠崎仁志が、

6Rで転覆の憂き目に遭った。2コースから差そうとしたら、

何故かバランスが崩れて横転。本人も??の事故だったと思うが、

誰にも接触していない以上は当然の選手責任-5点となった。

8・00だった勝率も、4走19点で4点台まで急降下。

後半10Rでも重い着なら、一気に脱落という

絶体絶命の状況に立たされたのだった。 

が、その10Rには意外な演出者が混じっていた。

前述の高山智至だ。マイナス勝率・最下位の身の上で、

スタート展示から怒涛の前付け。

 

 

 

 

 

 

 

 

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スタ展では抵抗して3コースを主張した仁志だったが、

本番では覚悟を決めて艇を引いた。休憩中の決断だったかもしれない。コンマ07のトップSから、一気に内3艇を呑み込んでいた。

カド受けの高山もコンマ10まで踏み込んだが、

深いスローと気迫の4カドでは勢いが違いすぎた。

インの深谷知博まで引き波にハメて、貴重な貴重な10点ゲット。

6号艇で②着条件とまだまだ崖っぷちではあるが、

今日の気合いなら問題ない条件だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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逆に、ピストン2個、リング3本を換えて臨んだ深谷には、

つらすぎるイン戦になってしまった。それでも追い上げて追い上げて、逆転の3着……なんとか、明日2走で②②着条件に踏みとどまった。9R6号艇は、前付けリベンジという戦法もあるぞ、深谷!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そうそう、踏みとどまったといえば……

今節の私のイチオシキャラ船岡洋一郎も、

今日はしぶといレース運びで2着2着。

昨日の責任転覆で絶望視されたものだが、

メイチ1着条件の希望を残した。だがしかし、

こちらもまた6号艇の1回走だ。

船岡よ、同県の闘将・西島義則の心意気やら独創性やら、

いろんなものを引き継ぐ身として、

明日はピットアウトからガンガン攻めてくれ!!

 

 

 

 

独断の厳選パワー3機!!

 

シリーズの折り返しに当たって、私なりのパワー評価を整理しておく。

怪物級に抜けた存在はなく、節イチ候補は3人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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★佐藤翼…全部がちょっとずつ強めのバランス型。

新ペラ制度になってから、こういう仕上がりのパワーが大活躍している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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★磯部誠…モーター抽選会で、翼が37号機を引いたときに

「引くなーーー!!」と号泣した。が、その直後にゲットした41号機も、

翼級の軽快な動きを披露している。特に回り足~その後の出足が

強烈。

 

 

 

 

 

 

 

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★小山勉…今日気づいた。

徳山では周回タイムを公表しているのだが、

今日の小山のそれは破格の節イチ時計。

で、レースぶりに注目していたら、3コース同体から凄まじい行き足で

まくりにまで持ち込んだ。文句なしに、今日一番の行き足。

私は遊びで2着流しを買い、注文どおりの2着で680倍もツけたのだが、例によってヒモ抜けでした、チャンチャン。 

他ではもちろん茅原悠紀、篠崎仁志らもゴキゲンな足色だが、

彼らはテクかパワーかが判然としにくいのが玉にキズ。

常に人気だし、ここではランク外とします。とにかく上記3人に要注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

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あ、我らが船岡の足もキラ~リ光ってますぅw

 

 

(photos/シギー中尾、text/H)