BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――世代

f:id:boatrace-g-report:20171205172704j:plain

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205172712j:plain

今村豊、大嶋一也、西島義則、江口晃生、

平石和男、川﨑智幸、烏野賢太……このあたりの世代が

ズラリと揃ったSG、なんだか嬉しくなってしまいますね! 

いまやベテランと呼ばれるジェネレーションになった彼らだが、

まだまだ健在。年間勝率をしっかりと稼ぐ実力と、

いざSGの現場にやってくれば強烈な存在感を発揮する

たたずまいは、やっぱり尊敬に値する。

時代は容赦なく流れていくのもまた確かなことはあるが、

しかし彼らの姿をいつまでもこの大舞台で見ていたいという

気持ちはいや増すばかりだ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205172734j:plain

一方で、若者のハツラツとした姿を見るのも、また楽しいもの。

新鋭王座を勝ったばかりの茅原悠紀や

まだ新鋭王座への出場権を持っている桐生順平が

この実力優先主義の一戦に出場するのは立派なことだし、

彼らが奮闘すればするほど、さらに時代は力強く流れていく。

カメラのレンズが自然と集まっていたのは、岡崎恭裕と篠崎元志。

偶然なのかそうではないのか、ボートが隣同士に置かれていて、

あたかもツーショットのごとく装着作業をしているため、

自然とカメラマンが吸い寄せられていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205172745j:plain

岡崎が篠崎に歩み寄って、耳元でヒソヒソ話を始めると、

カシャカシャカシャとシャッター音が大きく響く。

もちろんそんなつもりではなかっただろうが、

まるでカメラマンへのサービスショットを

提供しているようにも見えたものだ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205172758j:plain

もちろん、中堅世代にだって目は奪われる。

山崎智也がやけにイキイキと会話している顔が見えて、

近づいてみたら川北浩貴とのツーショットだった。

智也と川北は71期の同期生。

そして、智也がもっとも信頼を寄せているのが川北である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205172807j:plain

何年か前のインタビューで、単語を智也に投げて、

ぱっと思いついた言葉を一言で言ってもらうという、

連想ゲームのようなものをやった。

その際、「同期」という言葉に対して智也は

「ぱっと思いつくのは、川北くんですね」と語っていた。

ヒマなときにはしょっちゅう電話しているそうで、

智也の感覚では「親友」なのだろう。

その川北と、久々にSGのピットで会うことになったのだから、

話も弾もうというもの。智也の顔も明るくなろうというものなのである。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205172818j:plain

智也のもうひとつのツーショットは、江口晃生。

かつては当たり前に見かけた二人の揃い踏みだが、

江口が大学院に通うようになってからは、

SGの舞台で顔を合わせることは減っていた。

だからなんだか懐かしく思えてしまったりしたわけであるが、

以前と同様に江口と智也は楽しそうに顔をほころばせていた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205172827j:plain

それにしても、中堅世代と書いて智也のことを記すというのも、

時代の流れを感じさせる事態であるな。

今節は通常通り52名が参戦。で、

登番が上から26番目、ちょうど真ん中にあたるのが

白井英治なのである。27番目が平田忠則。

真ん中のラインが引かれるのが80期なんですね。

デビュー15年を経過した面々なのだから、

このへんももう中堅と呼ぶべきなんでしょうな。

まったくピンと来ないけど。

ど真ん中の男・白井英治は明日のドリーム1号艇。

自身初の、SGドリーム戦1号艇である。

モーターが前節転覆→帰郷というもので、

気配が心配されたが、白井自身はまあまあの手応えを得たようだ。

中堅世代とは、脂も乗り、ある程度のキャリアも積んできた

中心世代でもある。SGにもっとも近い男なる肩書は

もうそろそろ捨て去って、艇界をど真ん中で支えていく

第一歩を踏み出してほしいぞ。

 

 

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)