BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――プロペラ調整所

 

f:id:boatrace-g-report:20171205175509j:plain

以前の福岡SGでも書いたが、福岡ピットには

3カ所のプロペラ調整所がある。まず整備室の奥のペラ調整室。

整備室の入口に設けられたペラ調整所。

そして、装着場の隅に設けられた屋外ペラ調整所である。

いつぞやは「ペラの泉」だとか妙なネーミングをつけたりしたものだが、ばかばかしいので「奥」「入口」「屋外」とシンプルに呼ぶことにしよう。 それぞれの調整所に集う面々はほぼ固まっており、

その顔ぶれを見るのもなかなか楽しい。 「奥」はまず瓜生正義。

地元エースがここに陣取っている。石川真二もここにいるが、

現住所・福岡でも愛知支部。また、今村豊の顔もあって、

ということは白井英治もここである。で、このペラ室は装着場からは

死角になっている部分があって、そこにいる選手の顔は

残念ながら見ることができない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205175522j:plain

「入口」は静岡支部が集っている。

服部幸男や坪井康晴は、テーブルに叩き台を置いて立ったまま

木槌を振るっていることが多く、横澤剛治はテーブルの脇に座り込んで叩いている。昨日はここで辻栄蔵も見たな。

とにかく、覗くといつも服部と坪井と横澤がいるという印象があったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205175533j:plain

「屋外」がもっとも大勢力。まず目に付くのは王者で、

その隣で古賀繁輝が叩いていて、お互いに会話を交わしてもいて、

不思議な感覚になったりもした。王者とSG初出場の若武者という

組み合わせは新鮮ですな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205175548j:plain

古賀がそこにいるように、若手は支部問わず屋外で調整している。

篠 崎元志、岡崎恭裕の地元勢に峰竜太、赤坂俊輔の九州勢。

茅原悠紀、桐生順平もここにいて、吉田拡郎の顔も見える。

あ、茅原と吉田は岡山支部というくくり方もできるか。

川﨑智幸もここの住人だ。あと、濱野谷憲吾もここで姿を見る。

三嶌誠司もここか。あ、深川真二、江口晃生、山崎智也も……と

あげていくとキリがないほど、屋外に陣取る選手は多い。

10月の爽やかな風に吹かれながら作業をするってのも、

なかなか気持ちのいいものかもしれませんね。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205175601j:plain

そうだ。今日はここで烏野賢太の姿も見たんだった。

何が目を惹いたかといえば、烏野の着ていたウェア。

前のバージョンの賞金王ジャンパーだったのだ。

いやはや、懐かしいウェアだなあ。今のももちろんいいが、

前のバージョンは重みを感じさせるものがありますな。

長く見慣れてきたからそう感じるのかもしれないが、

烏野が賞金王で活躍したことも含めて、

うっとりと回想にふけってしまった次第であります。 

あ、そうそう。古賀繁輝のSGジャンパー姿を初めて見ました。

「似合ってる!」と声をかけたら、顔をくしゃくしゃにして喜んでました。

ここにたどり着くまでには回り道も多かった古賀だけに、

このウェアに身を包む感慨を深く感じているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:boatrace-g-report:20171205175611j:plain

さてさて、今日は本体整備(点検)をしている選手も

けっこう見かけていて、その代表格といえばやっぱり赤岩善生だ。

いつもの作業ではあるわけだが、赤岩が置かれている立場を思えば、深読みをしたくなるというもの。賞金ランク20位、勝負駆け、

そして昨日は不良航法をとられて大きく後退。

ここ数年は賞金王圏内にいて追われる立場だった赤岩だが、

今年はここから一気に巻き返していかねばならない状況にいる。

そのためにも整備の手にも力が入る……というのは

きっとこちらの考えすぎだが、その鋭い表情を見ていると、

そうした言葉のひとつも出てくるというものだ。

少なくとも、昨日の減点で闘志が消えたということは、

絶対にないはずである。

 

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)