賞金王の勝負駆け状況
節間成績 20日 21日
⑨今垣光太郎 ⑤④⑥ 6128万→6137万
⑩山崎智也 ①④④ 5936万→5946万
⑪白井英治 ⑤①⑤ 5894万→5903万
⑫池田浩二 F休み 5589万―――――― 池田との差 白井との差
13中島孝平 ①①② 5485万→5500 -89万 -403万
14辻 栄蔵 ⑤③⑤ 5238万→5246 -343万 -657万
15原田幸哉 ③⑥⑥ 5100万→5109 -480万 -794万
16服部幸男 ④⑥① 5008万→5028 -561万
以下はチャレカ優勝のみ逆転17菊地孝平…F休みで終戦
18吉田拡郎 ①②③ 4912万→4930 -659万
19平石和男 ④③⑥ 4653万→4665 -924万
20魚谷智之 ③⑤② 4635万→4651 -938万(ほぼチャレカ優勝条件)
21齊藤 仁…以下はとにもかくにもチャレカ優勝条件。
※千円単位は切り捨て。
圏内トリオ、苦戦
2日目を終えて、混戦チャレカの様相を呈してきた。
逃げきり賞金王入りを狙いたい9位~11位の3人が、
こぞって大敗したのだ。 まず、3人の中でもっとも有利な立場の
今垣光太郎が、5Rで4カドを奪ったものの展開を突けずに6着惨敗。昨日の5、4に続くこの6着はまさに痛恨。
予選突破には、明日以降の3戦をすべて勝たねばならないほどの
苦境に陥った(明日は6号艇も控えている)。
もちろん、たとえ予選落ちをしたとしても、
かなり賞金王当確に近い状況ではあるのだが……
今節の話だけでなく、「このままのリズムで、
賞金王に行っちゃって大丈夫なのか??」という不安も残るな。
まだ新ペラ制度に対応しきれていないのか。
明日以降の整備&レースを見守りたい。
続いて10位の山崎智也は、10R5号艇で参戦した。
昨日は1、4着、ここで勝ち負けに持ち込めば準優→当確がぐんと近づいたのだが……まくり差しのハンドルが入らず4着まで。
予選ボーダーの6・00(ジャスト18位)までダウンした。
明日は6号艇の一回走という試練が待っている。
万が一、ここで艇番通りに這ってしまうと、
首筋がひんやり涼しくなってしまうぞ。
そして、今節の圏内組でもっとも危険な立場にいる白井英治は
……6Rの6号艇から前付けを完全ブロックされ、
見せ場も作れなかった。大差の6番手から、
最終ターンマークで5着に逆転したのが唯一の収穫か。
節間⑤①⑤で目下33位。ただ、白井はこの2日間で456という
重い枠番をすべて消化した。残る1~3号艇は、
白井の地力を持ってすれば3連勝も可能だろう。
明日の1&3号艇は、アタマ狙い撃ちまである??
明暗くっきり!
その白井とF休みの池田浩二を僅差で追う13位の中島は、
今日もしっかりポイントを加算した。4号艇4カドの11R、
「あわやまくり差しで3連勝か!?」という的確なハンドルで、
逃げる吉川元浩に肉薄している。まだ重い枠が残っているとはいえ、
3走28点で勝率トップタイというアドバンテージはでかい。
明日の3号艇で予選突破を決められるか。
4日目は5、6号艇とあらば、緩めることなくケリを付けに行くことだろう。
一方、中島の①①とは真逆に、昨日は⑥⑥と這い回った赤岩善生。
2年連続の賞金王次点に泣いた漢・赤岩、
予選落ちなど許されないはずなのだが……
今日の4R6号艇も前付け策を生かしきれず、
4着に敗れてしまった。3走で6点、予選49位!!
これが何を意味するかというと、残りの3戦で30点、
つまり3連勝が必要になってしまった(準優ボーダー6・00想定)。
で、明日は5号艇の1回走。1日早い今年最大の勝負駆けに臨むことになる。 また、赤岩よりも好ポジションにいる辻栄蔵、原田幸哉も、
それぞれ予選41位、46位と絶体絶命の大ピンチ。
明日の結果次第では、賞金ランク14・15位という数字が
何の意味も持たない単なる数字になってしまうかもしれない。
赤岩同様、初日に④⑥と大きく出遅れた服部幸男は、
1Rの5コースからミラクルなまくり差しで踏みとどまった。
4カド峰竜太のキップのいい全速攻撃様々ではあったが、
残り3走で21点なら挽回可能だ。
足は相変わらず厳しそうな気配だが……。
ダークホース、躍進!!
賞金ランク下位の選手に目を向けると、
いたいた、ふたりの絶好調男。エース44号機を駆る中辻崇人と、
評判の41号機を駆る齊藤仁だ。賞金王になる可能性を持つ選手に
ダークホースは失礼かも知れないが、
下馬評でこのふたりをV候補に据えた選手は少ないだろう。
そのふたりが、間違いなくシリーズをぐいぐい引っ張っている。
まず、昨日ピンピン連勝のロケットスタートを切った齊藤仁は、
今日の9Rでも4カドから攻める桐生順平に連動して
冷静沈着に3着をゲット。無傷の3連勝はならなかったが、
とにかくレースっぷりが安定していて、大敗するムードがない。
足もリズムも抜群なのだ。明日の6号艇でも、
もちろん軽視などしてはならないぞ。
今日、圧巻の連勝をやらかしたのは中辻だ。
3Rは5カドからぐいぐい伸びきって怒涛の一撃まくり。
バックであっという間に他艇を置き去りにしたのだが、
この勝ちタイムの1分45秒2はヤバすぎる。
今節2位の吉田拡郎は1分46秒2だから、なんとなんと丸々1秒差。
換算すると6艇身以上の大差になるだろうか。これは速い。
まさにエースの証明。 8Rはインから難なく逃げきり、
②①①でシリーズリーダーに立った中辻。
ダービーの川北浩貴のように、このままトップを守りきって
優勝戦1号艇まで辿り着けるか。今日のド迫力まくりと
勝ち時計を見てしまうと、十分にありえると思うのだが、どうか。
(photos/シギー中尾、text/H)