賞金女王決定戦の出場選手たちが
開会セレモニーを行なっている時間に、
すでに水面ではシリーズ戦出場選手たちが試運転を繰り返しいた。 こうした大会においては、常に「決定戦」と「シリーズ」のコントラストが織りなされていくことになるのだろう。
1R前の時間帯、ピット内の装着場はがらんとしていて静かだったが、ペラ小屋では7人が作業をしていた。
顔が見えたのは、片岡恵里、堀之内紀代子、
山下友貴、守屋美穂だ(写真は片岡+佐々木裕美)。
そのメモを取ったあと、もう一度、装着場に戻ると、
永井聖美がモーターにギアケースを取り付けており、
福島陽子はボートやモーターのチェックなどをしていた。
物静かな感じで作業をしていた福島は、見ているだけでも、
こちらはホッとさせてくれる存在だ。
ホッとさせてくれる存在といえば渡辺千草もそう。
3月だったかに品川駅のホームで偶然、会って、
「今年の巨人は強そうですね」という話をしていたので
(実をいうと、私は中日ファンなのだが、そのことは黙っていた)、
「優勝できて、よかったですね」と言ってみると、幸せそうにニッコリ!「本当はパレードも行きたかったんです」というのだから、
その巨人ファン度はかなり高い。 ちなみに書いておけば、
「ずっといらっしゃるんですか?」と聞かれたので
「明日までなんです。黒須田と交代なんですよ」と返すと、
寂しそうな顔をしてくれた(……たぶん)。 いい人だなァ。
整備室の片隅では、海野ゆかりがプロペラにゲージを当てていて、
その海野に西坂香松が話しかけていた。
ガラス越しにその様子を見ていたので、
何の話をしているかはわからなかったが、
ずいぶん長い間、話し込んでいた。
そして、西坂が去っていくと今度は、岩崎芳美が話しかけ!
海野という人は、人を惹きつけるところがあるのだろう。
この人に対して、これまで取材などをしたことはないのだが、
ちょっとした質問などをしても、いつも素敵な笑顔で答えてくれる。
1Rのときは、個人的には超久しぶりの
「大村アリーナ」に行ってみた。 ピットの脇にベンチがあり、
そこで出場選手たちがレースを見るわけだ。
このときは、「池田明美&佐々木裕美&;細川裕子組」と
「平高奈菜&西坂香松」、「独り身の長嶋万記」を発見!
レースが始まると、手を振って応援していた西坂がかわいかった。
(PHOTO/森喜春+内池=後半2枚 TEXT/内池)