BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――SGの初日だ!

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 太田和美、馬袋義則らドリーム組が早くもモーターを装着し、水面に飛び出していくのを見ながら、SGの初日だなあ、と改めて感慨を覚える。この慌ただしさこそオープニング・デイ。ドリーム組は12R1回乗りだが、少しでも早く手応えを確認し、仕上げに向かうため、ドリーム戦インタビューからピットに戻るや動き始めるのだ。のんびりとしているヒマはない。

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 さっそくモーター本体の点検を始めて、整備室に長く居座るドリーム組もいたりするが、今日は全員が早々にモーターを装着していた。平尾崇典は真っ先に着水。係留所でモーター音に耳を傾けながら、回転数をチェック。そういえば、優勝したチャレンジカップでも、平尾の動き出しはかなり早かった。優勝戦の日でさえ、1R頃には水面に姿があったものだ。

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 気になるMVPも、3R発売中にはプロペラを装着し、着水の準備。賞金王を制して迎える最初のSG。そして最初のレース。戦いに備える表情は早くも凛々しい。

 3カ月ぶりのSG。ピットの空気はやっぱり爽快! 今年も年末まで、この空気を浴び続けられることに感謝します!

 

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 レースも早くも熱い! エース機・吉田弘文がオープニングレースを快勝。幸先のいいスタートを切った。今日は1R1回乗りの吉田だが、手を緩めるつもりはまったくないらしい。レース後はさっそく陸に上げられた自艇のもとで作業を始めており、今日はできる限り時間を使って、さらなるパワーアップをはかる心づもりのようだ。

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 1Rを大敗してしまった今垣光太郎も、後半レースに向けての作業をさっそく始めていた。素早い動きは光ちゃんらしさ。徹底的に相棒と向き合う姿は、やはりSGのピットに欠かせないものだ。表情が冴えないのは、1Rの結果を考えれば仕方のないところだが、もちろん心折れる光ちゃんではない。虎視眈々と巻き返しを狙って、必死の作業を続けることだろう。

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 SG初出場の深井利寿は、2R1号艇で初戦を迎えた。しかし、原田幸哉のまくり差しを浴びて敗退。いきなり水神祭のチャンスだったわけだが、活かすことができなかった。苦笑を浮かべる深井に、守田俊介がニコニコしながら声をかける。口からこぼれるは、やはり慰めの言葉のようだった。池上カメラマンによれば、控室の前で白石桂三選手会副会長が肩を抱いていたとか。滋賀支部の先輩二人からの言葉は、深井にとって癒しになっただろうか。そして、次へのパワーになっただろうか。

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 深井には村上純も声をかけていた。SG初出場コンビ、そして81期コンビ。同期である一昨年のMVPとついに同じ舞台に立った。もちろん、追撃したいと願っているだろう。きっと池田浩二も参加するはずの二人の水神祭、今節必ず見たいぞ!

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 3Rでは赤岩善生が1着。逃げ切りで初戦を乗り切った。この男の燃える表情はいつものことだが、これ以上ない結果を出して、さらに力強さが乗ったように思えた。不本意だったはずの2012年。ふたたび“約束”を果たすために、赤岩はこの総理杯から気迫満点だ!(PHOTO/中尾茂幸 山崎のみ黒須田 TEXT/黒須田)