BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――和やかに

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 問題。江口晃生と菊地孝平は何をしているのでしょうか?

 この後、二人は深々と二礼、パンパンと柏手を2度打って、さらに一礼しております。実はこの直前に、深川真二も同じ行動。福岡では時々、このシーンを目にしますね。

 

 

 

 

 

 

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 正解は、神棚に祈りをささげている、でした。

 福岡のピットには、2階部分に神棚が祀られている。ピットで奮闘する選手を見降ろすかたちで、戦いの行方を見守っているのだ。深川、江口はこの日の作業をすべて終えており、10R終了後の帰宿バスに乗る模様。「今日も一日ありがとうございました」の儀礼であろう。一方の菊地は11Rに出走。「必勝と安全をよろしくお願いします」の祈りだったか。菊地は残念な結果に終わってしまったけれども、明日は神様もきっと逆襲を見守ってくれる。

 

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 先にお伝えした前田将太の水神祭。これを見物しに寺田千恵があらわれた。「博多かぁ……」と呟くので、「????」と問いかけると、「あんまり水が綺麗じゃないのよねぇ……」。元地元の水面だけに、水質まで知り尽くしているというわけである。そして、嬉しい儀式とはいえ、その水面に投げ込まれる前田を気遣ったのであった。

 テラッチ、優しい~! そう感心したのもつかの間。テラッチは、いきなりニヤリと笑った。水神祭はボートリフトで行なわれており、リフトをやや下げて高さが調節されていた。

「今さ、リフトをいちばん下まで下ろしたら面白いのにねぇ~。みんなズブズブズブ、あはは!」

 て、て、テラッチ……。

「ああ、いつかやってみたい。いつか? いや、チャンスは今でしょ!」

 じわじわと揚降スイッチに忍び寄るテラッチ。僕も身体を張ってガードするが、テラッチは嬉しそうにボタンに手をかけようとしたりして。ブラック・テラッチの降臨だ! って、もちろん本気でやってたわけじゃないですけどね。テラッチとじゃれ合えて、私、大変光栄でありました!

 

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 その水神祭の前後には、当然というか、九州ヤングライオンズの姿が多く見られている。岡崎恭裕、篠崎兄弟、峰竜太らが輪になっているシーンが多かったのだ。屋外ペラ調整所で輪になってペラを叩いたり、水神祭を待つ間に水面を眺めながら話し込んだり(田頭実御大が加わったりもしていましたが)。

 なにしろイケメン揃いの九州若武者軍団。すでにレースを終えている峰や岡崎はリラックスした表情を見せており、12Rを控えている元志も輪の中で柔和な表情となっていて、ぜひとも女性に見せたいシーンでありました。今週末にはヤフオクドームで東方神起のコンサートがあるようですが(そのおかげで取材陣はホテル確保に苦労させられました……)、我らがイケメン・ファイターズはまーったく負けてないと断言するぞ! ボートファンの皆様、週末はドーム以上の盛り上がりを福岡ボートで作り上げましょう!

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 で、個々のイケメンたちをよく見ると、岡崎がなんとも余裕の表情なのである。作業も多くをこなしている様子がなく、マイペースに過ごしている。これ、岡崎の好調モードでしょ! 絶好の仕上がりだからこそ、ドタドタと動く必要がないわけで、のんびりとした雰囲気は明らかに岡崎のゾーンに入った証しなのだ。嬉しいことに、岡崎は当サイトの読者でして(不出場だった総理大臣杯も「このページで参加してましたよ!」と泣けることを言ってくれた)、今節終了後にこのページを見て、「黒須田、わかってないなあ」と言われるのかもしれないが、僕の経験則として、こうした雰囲気の岡崎は流れを呼び込んでいる。まだ記憶に生々しい11年MB記念、僕はBOATBoy6月号で「ここで大仕事をして、完全にあの日を振り払ってほしい」と書いている。それがかなり現実味を帯びてきたのではないか、と岡崎を見ていて(ちょいと世間話もさせてもらって)感じた次第。明日からの戦いぶりにも期待大だ!(PHOTO/中尾茂幸=岡崎 池上一摩=イケメンズ、テラッチ 黒須田=江口&菊地&神棚 TEXT/黒須田)