BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

平成26年SG&プレミアムGⅠ開催地、そしてグレード競走見直し!

グラチャンの興奮も冷めやらぬ7月1日でございますが、皆様、本日のスポーツ紙等をご覧になられましたでしょうか。

太田和美のグラチャン連覇を称える記事のとなりに、きっとこのニュースがあったはずです。そう、「平成26年度SGおよびプレミアムGⅠ開催地」そして「グレード競走の見直し概要」でございます。SG、GⅠががらっと変わる! すでに、ここまでの文章のなかでも、「プレミアムGⅠ」なる聞きなれぬ言葉が出てきているわけです。名人戦や女子王座などの全国発売GⅠの名称が、プレミアムGⅠに変更になったんですね。

●平成26年度SG競走開催地

競走名 ボートレース場名 開催日程

第41回笹川賞 福岡 H26.5.27~6.1

第24回グランドチャンピオン決定戦 浜名湖 H26.6.24~29

第19回オーシャンカップ 丸亀★ H26.7.16~21

第60回モーターボート記念 若松★ H26.8.26~30

第61回全日本選手権 常滑 H26.10.14~19

第17回チャレンジカップ 下関 H26.11.25~30

第29回賞金王決定戦 平和島 H26.12.18~23

第50回総理大臣杯 尼崎 H27.3.17~22

●平成26年度プレミアムGⅠ開催地

競走名 ボートレース場名 開催日程

第15回名人戦 唐津 H26.4.15~20

第28回女子王座決定戦 三国 H26.8.5~10

第1回ヤングダービー 戸田 H26.9.23~28

第3回賞金女王決定戦 住之江 H26.12.28~31

★はナイター開催

グレード競走の見直しについて、最大のトピックは「賞金王決定戦出場が18名に」でしょうか。これまでチャレンジカップ終了時点の賞金ランク上位12人が出場できた賞金王、来年度からは18人までとなります。ただし、トライアルには2つのステージが設けられました。トライアル1stは7~18位の選手により2日間(2走)で争われ、その上位6人がトライアル2ndに進み、賞金ランク1~6位を交えて昨年までと同様のトライアル3走を戦います。つまり、「1~6位はシードでトライアル2ndから」「トライアル1stを勝ち上がらなければ2ndには進めない(敗れた6名は賞金王シリーズに合流し、こちらの優勝を目指すことになります)」。トライアル1st、アツくなりそうでしょ。賞金ランク7位でも、敗れればシリーズ回りになるわけですからね。本当の意味で賞金王を目指す戦いに確実に臨めるのは、賞金ランク上位6人だけなのです。ただ、トライアル1st組は先にレースを戦い、エンジンを仕上げることができる有利さもある。そのため、2nd組にはアドバンテージを与えることも検討中とのことです。来年からは、初日から6日間、賞金王決定戦の戦いが行なわれます。

その賞金王を目指すチャレンジカップも変わります。来年からは「SGチャレンジカップ」には賞金ランク上位32位までが出場。そして、同時開催となる「GⅡレディースチャレンジカップ」には女子賞金ランク20位までが出場。そう、賞金女王決定戦にもチャレンジカップ的なレースができるのです! SGのほうも、賞金32位までだから、ここに駒を進めるための勝負駆けもアツくなりそうです。なお、レディースチャレンジカップはGⅡではありますが、優勝者には翌年総理杯の出場権は発生しません。

あと、来年度の開催地一覧のなかに、見慣れないレース名があったと思います。そう、「ヤングダービー」です。新鋭王座決定戦が名称を変えたわけではありません。これまでの新鋭王座決定戦は今年で廃止、来年からは「当該年9月1日時点で30歳未満の選手」による新しいヤングバトルが始まるのです。それがヤングダービー。しかも、女子選手も出場できる! 新鋭を卒業した選手で言えば、岡崎恭裕や峰竜太、篠崎元志に新田雄史らにも出場権があります。もちろん、平山智加や魚谷香織、宇野弥生も! このヤングダービーにはトライアル的なレースとしてGⅢイースタンヤング(桐生~住之江の30歳未満選手)とGⅢウエスタンヤング(尼崎~大村の30歳未満選手)が設けられ、優勝者がヤングダービーの優先出場権を得ます。なお、デビュー6年未満選手による新鋭リーグは一般戦として存続、ただし優勝しても優先出場権はありません。名称も変わる予定とのこと。

女子戦も変わります。これまで女子リーグ=GⅢ、オール女子=一般戦でしたが、来年度からは女子リーグ=一般戦、オール女子=GⅢと格付け変更(女子リーグはデビュー16年未満の女子選手に出場資格)。女子王座決定戦への優先出場権もオール女子の優勝者に与えられます。オール女子は「オールレディース競走」に名称変更。女子リーグも変更を検討しているとのことです。なお、鳴門女子王座の終了後には、すでにGⅢ女子リーグ、一般戦のオール女子戦が予定されていますが、今年に限り、女子王座への優先出場権が発生するのは一般戦のオール女子のほうとなります。

この概要は11日発売のBOATBoy8月号でも掲載しているので、よろしければご覧ください(昨日、突貫でページ作りました~)。新たなシステムの下、よりボートレースがアツくなることに期待しましょう! 個人的には、賞金王トライアル(特に1st)がかなりアツくなりそうで楽しみです。(黒須田)