BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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爽やかにダービー戦士登場

 台風接近の報が嫌~な感じで聞こえてきますが、本日の平和島は秋晴れ! 秋涼のなか、ダービー出場選手たちも実に爽やかな表情でレース場入りを果たしております。52コの爽やかな笑顔が台風を吹っ飛ばしてくれませんかね……。

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 一番乗りは中野次郎。地元最若手……といっても東京支部からは作間章と2名のみの参戦でありますが、レース場入りの通例にしたがって、真っ先に平和島登場であります。その次郎はやっぱり大人気で、通用門では早朝から集まったファンの方たちにやっぱり取り囲まれていた。その間隙を縫って、先に競技本部へとたどり着いたのは中澤和志でありまして、いわば鮮やかなまくり差し、といったところでしょうか。レースでの直接対決が見ものですな。

 

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 それにしても、ダービーの顔ぶれというのはなかなか新鮮。年間勝率が選考基準となるこのSGには、一般戦を主戦場とし、そこで大暴れしてきた選手が堂々と乗り込んでくる、といった構図も存在するわけであります。たとえば、西山昇一。今年に入って怒濤の優出ラッシュ、絶好調ぶりを見せつけてきた西山は、これが16年半ぶりのSG参戦なのであります。名人戦は常連でも、SGでその姿を見られるというのはなかなか感慨深いもの。それも、勝率を稼いでの自力出場なのだから、これはなかなかの壮挙と言うべきでしょう。

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 渡辺浩司のSG初出場も価値は高い。めちゃくちゃ層が厚い福岡支部だけに、たとえばMB記念や笹川賞などのSGには選出されにくい立場にあります。あるいは、記念への斡旋においても決して優先順位が高いとは言えない選手でありました。しかし、渡辺はくさることなく一般戦で勝ちまくってきた。そして、SGに自力で初出場! こうした選手たちが、機会さえ与えられれば、との思いを水面に叩きつけようとするのも、ダービーの醍醐味のひとつでありましょう。

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 同様の存在の一人が、徳増秀樹。こちらの静岡支部もめっちゃ層が厚いわけですが、好調ぶりでは浜名湖ナンバーワン! 今年のVラッシュには凄まじいものがあったし、そんななかでGⅠ尼崎センプルカップで優勝をもぎ取ったのは徳増の実力の証明でありました。初日などはどうしてもネームバリューで勝るSG常連組の舟券が売れがちなわけですが、逆に徳増や渡辺の舟券が美味しいかもしれませんぞ~。それにしても、グラサン、カッコいいっすね。

 

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 さて、不覚にも「今日やっとこさ気づいたこと」があったので、ご報告しておきます。SG常連中の常連である瓜生正義。目にも鮮やかなオレンジのネクタイで登場しております。オレンジ? ダービーカラーじゃないか! SGレースの公式ロゴは、レースごとにカラーが決まっているわけですが、ダービーはオレンジ。瓜生は、ダービーカラーのネクタイをさらりと締めて平和島入りしたわけであります。ちょっと待てよ。モーターボート記念のときは、真っ赤なネクタイだったな。オーシャンでは青だったし……そう、実は瓜生はSGカラーに合わせたネクタイでレース場に登場していたのでありました。池上カメラマンによれば、去年から始まっていたそうで、賞金王時はゴールドネクタイだったとか。いや~、気づかんかった。ということで、次のチャレカには黄色のネクタイで登場すると予言しておきます。

 

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 今回の大トリは佐賀勢。MB記念では一番乗りだった深川真二&峰竜太が、三井所尊春を加えた今回は、最後の最後に登場。このなかの一番人気はやっぱり峰で、結果的にドンジリの登場は、このダービーが賞金王勝負駆けの峰竜太、と相成った次第であります。一昨年の平和島ダービーでは優出。ゲンのいい舞台で、3年連続ベスト12入りを決められるか!?(黒須田)