BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

戸田ヤンダビTOPICS 3日目

 

我慢我慢のオール万シュー

 

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 愛知の未来のエース・磯部誠が頑張っている。F2持ちという身の上で初日から③③②②。スタートを我慢しているため勝ちきれないが、達者な捌きですべて舟券に絡み続けている。しかも……

初日1R3着……10340円

2日目1R3着……15860

3日目3R2着……10000円

3日目8R2着……16530円

 4戦オール万太郎! もちろん、これは偶然の産物ではない。すべて磯部が絡んだから5桁に届いているのだ。連に絡んでも絡んでも、磯部はさっぱり人気にならない。唯一最大の理由はF2持ちだから。これしかないだろう。だがしかし、前節の平和島ルーキーリーグでも、磯部はスタートを我慢する以外は闘魂溢れるターンで次々と穴を提供した。私も磯部の2、3着付けで2度ほど好配当にありついた。F2でも、まったく降りていないのだ。

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 今日の8Rも素晴らしいレースっぷりだった。5コースの磯部は平凡なスタートから内隣の山口達也を強引に握り潰し、そのままシャープにまくり差して2番手キープ。2マークでは外から襲い掛かった西村拓也を果敢にブロックしながら全速で回った。手前味噌だが、私は昨日の反省を生かして篠崎元志のアタマ(2号艇なのに、あまり人気にしていなかった。なぜなんだろう?)から磯部の2着付けでこの万太郎をゲットした。初日1Rも磯部の3着固定で的中したから、今節はまさに磯部様々。今回の平和島~戸田の連戦で、私はすっかり磯部ファンになってしまった。

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 明日もじっと我慢をしながら4着以内に食い込めば、準優に手が届く磯部。「大きな賞典レースになればなるほどF2のハンデは軽減する(他選手もSが慎重になりやすいから)」という持論に従えば、F2持ちの優勝も夢ではない。あの新鋭王座の山口剛のように。

 

愛と哀しみの?同期対決

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 西川昌希と松田大志郎。10月から筆頭期としてルーキーリーグを引っ張る104期のふたりが、激闘を演じた。5Rのスリットはほぼ横並びで、インの大志郎に有利な隊形となった。豪快に1マークを先取りする大志郎。その外に、5コースから全速でぶん回した昌希がへばり付く。その差は1艇身。2マーク、ここも大志郎がしっかり回ってキッチリ1艇身差を守り抜いた。が、今節の昌希の背中には16号機という天使の羽が生えている。2周1マーク、小さく差した昌希の舳先が、ついに大志郎の内懐に突き刺さった。もう、ほどけない。その値千金の舳先をぐいぐい押し込んで、昌希が2マークを先制した。その後も大志郎は必死に喰らい付いたが、2歳下の同期のライバルを再逆転するだけのパワーはなかった。ピットでどんだけ昌希がドヤ顔したか、見たかったなぁ。まあ、大志郎にしても「この逆転劇はパワーの差。腕の差じゃない」と開き直れるだろう。

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 実のところ、1=5-3の2点勝負だった私は3着争い(③松本晶恵VS⑥桐生順平)ばかり見ていたのだが、後続をぐんぐん引き離してゆくふたりの雄姿をチラ見しながら、「ムキになりすぎて大喧嘩するなよ、仲良く競り合いなさい」なんて心の中で呟いていた(←親かよ)。嗚呼、それにしても……いくら桐生が3着とはいえ、大穴ルーキーとして鳴らした昌希&大志郎の5-1-6という決着で21倍とは……お父さんはそんな哀しい舟券、1枚も買えなかったよ(号泣)。穴党を自負する以上、これからは逆にふたりをバッサリと斬り捨てる立場になるんだなあ。しみじみ。

 

独断パワー番付

 

 シリーズの折り返しということで、私なりの機力番付を記しておく。節イチは前検から変わらず西川。その他は……雄一郎以外は全トッカエすかっ???

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SS(節イチ級)

★★★西川昌希…展示タイムもスタ展の気配もパッとしないのだが実戦に行くと全部が強い。特にスリット後の伸びが強烈。初日からいじっていないようで、最終日最終レースまでほとんど何もしないだろう。

 

 

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S(抜群級)

★★松本晶恵…伸びがしっかりしていてターン回りも上位ある。

★★小坂尚哉…全部が強めのバランス型で特にストレートが強い

 

 

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A(上位級)

★坂元浩仁…F2&事故点も重めでレース慎重も、一発大穴を開けるだけのパワーを秘める。明日以降も狙い続けたい。

★山田康二…転覆の影響もなく伸び強烈で、ターン回りも中の上レベルはある。残り2連勝で奇跡の予選突破を目指してほしい。

★渡邊雄一郎…伸び型だった前検からバランス型にシフト。その分、破壊力がダウンした気が……。

★磯部誠…伸びはないがターン回りが強く引き波を軽々と超える。混戦に強い足だ。

 

 あ、他では、いきなり?伸び足がきた松尾昂明、西村拓也に要注意!(photos/シギー中尾、text/畠山)

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