BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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常滑ダービー『前検を(うっすら)斬る!』

 とこたんダービーの前検が終わりました。今回の節イチは…………わかりませーーーん!! なんたって、風速10m前後なのである。しかもホーム追い風なので、どの艇も1マークを回ったあたりで風に押されて尻餅をついたように止まってしまうのである。足合わせにならないし、スタート練習もバラッバラ。こんな状況で無理に節イチを決めてもいいことがないので、今日は参考資料程度に感想を記しておく。

 

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 まず、気になって仕方がないエース1号機・仲口博崇だが、まったく問題なし! 節イチかどうかは明言できないが、足合わせ&スタ練ともにグイグイ出て行く力強さを感じた。間違いなく抜群レベル、というところまでは言及できる。

 

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 で、この絶対エース機との足合わせで、しぶとく喰い下がったのが2号機の山口剛だ。私の見立てでは、ここ数節の2号機はかなりの上昇ムードで、その勢いがはっきり見てとれた。今節は1&2号機から目が離せないな。

 

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 続いて準エースの22号機・松井繁。これも気持ち良さそうだったなあ。スタート練習の3本目、スローの4コースからギュイーンと伸びていった行き足はさすがの一語。今節の王者は20代の頃のように獰猛なセンターまくりを連発すると予言しておく。

 

 

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 他で気になったのは、三角哲男の出足。他艇と同じような起こしからシュッと舳先ひとつ出て行く鋭さがあった。さらに、大外の単騎ガマシから一気に1艇身ほど突き抜けるようなダッシュも見せていた。典型的な穴男でもあり、今節は人気薄でガツンと狙ってみたい。

 

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 穴男といえば、前本泰和の行き足もかなり不気味だったぞ。スリットからスーーッと半艇身ほど覗く感じで、あの賞金王シリーズの前検と同じような匂いがした。こちらもSGではあまり人気にしないタイプだけに、美味しい配当を狙い撃ちしたい。

 

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 そして、穴男ではないが是非とも取り上げておきたいのが井口佳典だ。最近の井口はモーター出しに苦心している印象があるが、今日はかなりの仕上がりだったと思う。特にスタ練の3本目、インコースでいちばん遅いスタートから凄まじい伸び返しで他と同体に持ち込んだ、あの行き足~伸びが目に焼きついている。MBメモリアルの前検で、白井英治に感じたのと同じような印象である。今節の井口は、間違いなく「ヤリ」でしょ。

 

 他では毒島誠の伸び足、白石健の行き足、金子龍介の回り足にキラリ光るものを感じた。ではでは、ほとんど当てにできない前検タイムをば。

 

前検時計TOP10

①井口佳典 6.71

②山田康二 6.72

③白石 健 6.73

 池田浩二

 吉田拡郎

⑥坪井康晴 6.74

⑦田中信一郎 6.76

⑧倉谷和信 6.77

 平田忠則

⑩平尾崇典 6.78

 

 

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 うむむ、やはり井口! 気になる仲口は6.79で次点の11位でしたが、とにかく風速が6~11mあたりでころころ変わる水面だったので、過信は禁物。私個人としては参考外のデータで片付けるつもりです。

 

前検ワースト5

①山口 剛 7.18

②新田雄史 7.17

③石野貴之 7.11

④田村隆信 6.97

 湯川浩司

 

 上々の気配を見せたツヨポンがワースト。はい、まったく気にする必要のない記録です。例によって展示時計が遅い新田も、今日はソコソコいい感じに見えたし。この数字は一切気にかけないほうが賢明だと思いますよっ!!(photos/シギー中尾、text/畠山)