蒲郡メモリアルの前検が終わりました。まずは気になる独断TOP3の気配から。
★★徳増秀樹＝60号機
かなりいい感じではあった。特に、足合わせではかなり力強く見えただが、なぜかスタート特訓は期待したほどの行き足がなかった気が……。ぐんぐん突き抜けるような足を見せてくれれば、合わせ技で節イチ候補に推したのだが。ちょっとモッサリ見えた分だけ、割り引きしたい。現状、ＡとＳの中間くらいが妥当なのだが、底力に期待してＳ。
★★★濱野谷憲吾＝56号機
相当いい感じだった。特訓の１本目にインから行って、すべての特訓の中でいちばん力強く伸び返しているように見えた。センターからの行き足もゴキゲンだったし、TOP3の中ではもっとも高い評価を与えたい。白井英治（後述）と並んでSS評価だ。今年、これまでのすべてのＳＧに参戦し、まだ１勝もしていない憲吾。今節こそは、まとめてリベンジする番だぞ。何はともあれ、56キロの体重をなんとかしてもらいたいなぁ。
★池田浩二＝67号機
密かにいちばん期待していた67号機なのだが……うーーん、残念ながら、今日のところはまったくの期待ハズレだった。別に悪いわけではなく、中堅～中の上レベルという感じ。でも、それじゃあ物足りないのだよ。やはり、前節最終日の転覆が影響してるのか。実戦に行って化ける可能性もあるが、今日の気配だけで言うならＡ以上の評価は無理。
つまり、憲吾＞徳増＞池田という見立てになったのですが、実戦ではどうなりますやら。で、この他でバカによく見えたのは……連覇を狙うあの選手！
★★★白井英治＝54号機
そこそこ高い下馬評だった54号機だが、期待以上の素晴らしい動きを披露した。まずは足合わせで師匠のミスター今村はじめ、相手をことごとくＫＯ。さらにスタート特訓でもスリット後に半分～１艇身ほど覗く余裕綽々の気配だった。この行き足がきたときのシャークの恐さは、語るまでもないだろう。連覇があってもまったく不思議のないパワーだ。
★★石野貴之＝29号機
機歴は37％で中堅レベルなのだが、選手の勢いがそうさせるのか、スリット付近の行き足がかなり力強く見えた。足合わせでも松井他をやっつけていたし、37％を軽々と超えるパワーだとお伝えしておく。実戦に行って意外とサッパリなんていう不安もあるにはあるが、見立てを素直に信じてＳ評価。
★山田哲也＝24号機
徳増の見立てと似ていて、「足合わせでバカによく見えた→スタート特訓ではあれれ、こんな程度かな」というパターン。どっちの見立てを信じるかだが、現状では思い込みの過大評価も過少評価もしないようＡランクにて様子を見たい。ＳＧではまだ人気にしない選手だけに、思いきって狙ってみたい気もするのだが……。
★桐生順平＝75号機
こちらは「足合わせでまあまあ、スタート特訓で行き足がゴキゲンに見えた」という逆パターンだ。ただ、どの特訓も早起こし気味で、その分だけ他の選手より加速した可能性も大いにある。これは実戦ですぐに確認できるので、明日はそのあたりをチェックしたい。
以上、７選手を番付にまとめると
SS級（節イチ候補）＝濱野谷憲吾、白井英治
Ｓ級（抜群候補）＝徳増秀樹、石野貴之
Ａ級（上位候補）＝山田哲也、桐生順平、池田浩二
さらに他では、太田和美の伸び、角谷健吾の行き足、坪井康晴の出足あたりが目に付きました。で、紅一点の遠藤エミはまったくの中堅ド真ん中というムードでしたね。
前検タイムです。
前検時計TOP10
①瓜生正義 6.67
②池田浩二 6.70
石野貴之
④太田和美 6.71
⑤坪井康晴 6.73
山田哲也
⑦松井 繁 6.74
⑧仲口博崇 6.75
原田幸哉
齊藤 仁
赤坂俊輔
あららん、瓜生がやや抜けたトップですか。そこまで伸びるようには見えなかったのですが。でもって、かなり評価を下げた池田が２位。うーん、やっぱりかなりの底力があるんでしょうね。他はだいたい想定内のランキングだと思います。
前検ワースト5
①辻 栄蔵 6.86
②西山貴浩 6.85
③川北浩貴 6.84
角谷健吾
谷村一哉
桐生順平
うーーん、桐生と角谷が入りましたか。とてもそうは見えなかったのですがね。
まあ、今日の前検を見てざっくり感じたことは「三国オーシャンの石野33号機のような、前検でＶ確定か？みたいなモンスター級はいなかった」ですね。石野の強さだけが際立ったオーシャンに比べ、今節のＶ戦線ははるかに混戦ムードだとお伝えしておきます。（photos/シギー中尾、text/畠山）
