BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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断然人気47号機を引き当てたのは……??

 

 つい1カ月前まで「尼崎の不動のエースは1号機」と決め付けていたのだが、日進月歩というかなんというか、あっという間に47号機がその地位を奪い取った。うーん、否定しようがないな。前々操縦者・高山哲也(優出5着)といい、前操縦者・福本忠治(優出4着)といい、2連続で節イチ級のパワーを魅せつけた。

 まあ、この2節は「1号機不在のほぼ低調機シリーズ」であり、1号VS47号の純然たる対比はできないのだが……とにかく前節の47号機は凄い足だった。どんだけ凄いかは前節9/15の準優11Rのリプを見てもらえばわかるだろう。全部の足がよく、特に素晴らしいのはターン出口から押して行く部分。よほどミスをしない限り、3着から漏れることはないパワーだ。ちなみに、黒須田が当地関係者から得た情報も「節イチは47、急上昇機は14」とのことで、1号機はやや霞んだ感がある。

 

 

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 そんな下馬評をポッケに入れて臨んだモーター抽選会。選手たちはといえば、のんびりしたものだ。まず、いの一番でモヒカン・島村隆幸がガラポンを回すと、「おうおう、なんでそんなん(髪型に)した?」と横から西川昌希がチャチャを入れる。無言の照れ笑いで応えた島村を、西川は人差し指でチクチク突つきながら「なんでなんでなんで」といじくり回していた。そんな感じで、会場は談笑の渦。誰一人としてモーター番号なんぞに注意を払っていない。

 

 

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 で、選手に代わって場を一気に盛り上げたのが、読み上げスタッフさんだった。途中まで淡々と番号を読んでいたのに、いきなりその声が2オクターブほどアップした。大声量でゆっくりと

――モーター番号、よんじゅう、ななばーん!!!!

 

 

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 スタッフさんがトーンを変えたのは、後にも先にもこのときだけ。この声に惹かれるように、談笑していたほぼ全員が一斉にガラポンのほうを見た。「何事か??」という感じで。でもって、そのガラポンの前に立っていたのは、遠藤エミだった。47番を引き当てたエミ自身も「うん??」みたいな感じできょとんとしている。ぼんやりと我々取材陣の前に来たので、「バリバリのエース機」とか「普通に乗れば優出間違いなし!」とか伝えると、エミは嬉しそうにニッコリ笑って「じゃあ、がんばります」と言った。

 

 

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 もう一機、下馬評がうなぎのぼりの14号機を引いたのは……篠崎元志!! 先の蒲郡メモリアルで優勝&SG水神祭を遂げた2人が、勢いそのままにトップ2をもぎ取ったわけだ。流れというのは、恐ろしい。

 ただ、私はまだ「真のエース機は実はやっぱり1号機なのではないか」などと思ったりもしている。1号機を引き当てたのは、秋元哲。今節は人気の盲点になりそうな選手でもあり、このエースナンバーで万シューぶっこ抜きを狙ってみたい。

 

 

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尼崎の注目モーター

★★★47号機…遠藤エミ

★★14号機…篠崎元志

★★1号機…秋元哲

★37号機…北野輝季

★15号機…片岡雅裕

穴・41号機…河合佑樹