BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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福岡クイクラ『前検を斬る!!』&シリーズTOPICS

 TOP12・クライマックス組の前検業務が終わりました。うーーーん、やはりシリーズ組より、パワーの優劣はかなり鮮明。いや、優劣というより、松竹梅の竹が大半を占めている中、極上の松が何機か混じっている。そんな風に見えました。そして、そのお宝パワーはほとんど下馬評どおりだったと思います。

 

SS級(節イチ候補)

 

★★★山川美由紀=65号機

 

 

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 いいっすねぇ、まずは試運転でテラッチとの夢の饗宴。ターンの出口から押して行くあたり、はっきり優勢でした。テラッチ、先のオール女子ではこの65号機で美由紀姐御をジカまくりVでしたが、因果は巡る?? 今日のテラッチ、うんざりしたと思います。「なんでソッチに行っちゃったの??」ってなもんでしょ。スタート特訓でも山川がセンター筋や2コースからスリット付近でシュッと伸びてました。

 

★★★鎌倉 涼=40号機

 

 

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 65号機ほどの派手さはなかったけど、「弱いわけがない!」と言い切れるゴキゲンパワーでした。まずは同期・平高(こちらも下馬評高い33号機)との3本の足合わせで、すべて判定勝ち。内から2本はすんなり自然にブロックが決まり、外からの1本は“馬なり”で1艇身抜け出しました。スタート特訓でも、山川にしっかり食いつき“双璧”とも言うべき気配。レース勘やスタート勘が心配な鎌倉ですが、パワーは文句なしですぞ。

 

S級(抜群候補)

 

★★三浦永理=41号機

 

 

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 上記トップ2とは別班で軽快な動きを披露。特に、枠なりスローから行った2本が、スリット付近の行き足が力強くウムムと唸りましたね。ダッシュに引いたらあまり目立たなかったので、出足~二の足の部分が強力なのでしょう。スタート五分から覗いて自在に捌くって、完璧なエリーパターンじゃないっすか?

 

A級(上位候補)

 

★平高奈菜=33号機

 

 

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 ここらはもう松竹梅の竹の領域か。足合わせでは同期の鎌倉に一本獲られた奈菜ですが、スタート特訓ではしっかり伸び返し三浦に次いでゴキゲンに見えました。しかも、いつもは必ずと言っていいほどインからドカをやらかすのに、今日は起こしから実にスムースでしたね。今節はスタート展示からしっかり合わせ切れそうですね。

 

 以上の4人をピックアップしておきます。悪いほうは、先にも記したように見当たらなかった。強い順にフォーメーション化すると2-2-8システムってな感じでした(笑)。

 

 前検タイムが出ました。レース別に列挙しましょう。

 

明日の11R

①平高奈菜(香川)6.69

②遠藤エミ(滋賀)6.76

③三浦永理(静岡)6.78

④松本晶恵(群馬)6.74

⑤川野芽唯(福岡)6.83

⑥小野生奈(福岡)6.77

 

明日の12R

①寺田千恵(岡山) 6.81

②大瀧明日香(愛知)6.81

③山川美由紀(香川)6.74

④滝川真由子(長崎)6.80

⑤鎌倉 涼(大阪) 6.74

⑥日高逸子(福岡) 6.85

 

 トップが平高ですか。1号艇の時計は速くなって当たり前ですが、かなりの数字ですね。続いて、松本・山川・鎌倉が2位タイ。ちょっと山川の時計が物足りない気もしますが、しっかり合わせれば実戦でさらに伸びると思いますよ。1号艇テラッチの時計は、ちょっと厳しいのかも??

 

 で、シリーズTOPICS。

 

私らしくアウト一撃

 

 今日のインコースは7勝。123が2本で、今日も123の1点を均等に買い続けてたら回収率150%でした。昨日と同様の4点フォーカスだと

★1-2-全…123の2本のみで回収率38%

★1-23-234…4本的中で回収率156%

 この2日間では後者の1-23-234が「必勝フォーカス」でしたな。うーーん、福岡の女子戦とは思えない。今日は弱い横風→向かい風に変化したが、結局は2m以内の弱風で終わってしまった。名物のうねりも、ジャスト干潮になった12Rにそれなりの潮目を感じたが、平山智加が有無を言わせずスピードで押しきった。

 

 

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 そんな1~4コースが幅を利かせる中、“私らしく”スタートを張り込んで6コースから一撃のまくり差しを決めたのが宇野弥生だ。展開の利もあったが、さすがの6コース勝ち。足的にも見立てどおりのAレベルで、平山とともにV争いの最前線に立ち続けるだろう。明日の2・1号艇でどれだけポイントを加算できるか、が意外と大きいかもしれないな。

 

 で、その宇野や魚谷香織を抜いて、すんなり予選トップに立ったのが平山智加だ。智加は今日が2・1号艇の「お宝デー」

 

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で、まったく危なげなく20ポイントを加算した。明日は6号艇の1回乗りというプチ試練に立ち向かうが、ここを2着以内でまとめるようなら優勝が一気に近づくだろう。とにかく、体感的にシリーズのV争いは智加VS宇野の一騎打ち、ここに魚谷がどこまで肉薄できるか、くらいまで絞られてきたと思う。(一部photos/シギー中尾、text/畠山)