BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――ツーショット

 

 

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 田中信一郎と長田頼宗がペアルック! この黄色いウェアは田中のピット着というイメージが強く、係留所に黄色いウェアを見つけたときには、田中が試運転からあがってきた(もしくは出ていく)のだと思った。ところが、ふとペラ室を一瞥すると、あっ、田中信一郎! 瞬間移動!? じゃあ、あっちの黄色は誰かと思ったら、長田なのであった。そしてその少し後に、ツーショット発見! 長田もこのウェアがトレードマークになっていくのだろうか。

 ところで、田中を見かけたのがペラ室だったというのが、少し意外ではあった。今年の2月の太閤賞で、JLCのインタビューに登場した田中は「ペラは叩いていない」と言っていて、エンジンの調整でパワーアップをはかっている旨、話していた。それで優勝するわけだが、田中はそれからもペラ室で見かけることはほとんどなく、太閤賞スタイルを貫いているという話を聞いたことがある。それでこの1年、8点オーバーの勝率をマークしているのだから、そのスタイルに感服した。そして今日、ペラを熱心に叩く姿を見て、田中はまた次の段階に進んだのではないかと思ったのだ。SGではなかなか優出までいかないが、それでもグラチャンのドリーム3号艇ということは、いかに安定して高いレベルで戦っているかの証し。08年グランプリシリーズ以来の優勝が近づいているのではないかという予感もしてくるというものである。

 

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 もう一丁ツーショット。艇界最強ブラザーズだ。もうすっかり見慣れてはいるのだが、このふたりが揃うとどうしても目を奪われる。実際は前田将太も加わっての福岡ニュージェネ3ショットだったのだが、将太くんには申し訳ないですけど、元志&仁志をファインダーに収めようとしてしまいますね。ちなみに、今日は二人ともペラ調整に励んでおりました。

 

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 ドリーム組のなかには、早くも試運転に励む選手もいた。今日は予報に反して好天の蒲郡。ドリーム組はもちろんナイターの時間帯だから、気候条件はかなり変わってくるような気もするのだが、それを度外視してでも走る狙いがあるということだろう。松井繁もその一人で、1R発売中にいったんボートを陸にあげたが、手早くギアケース調整を行なうと、2R発売中には早くも再度下ろそうとしていた(下ろせない時間帯に差し掛かっていたため、実際に下ろしたのは2R終了後)。菊地孝平、吉田拡郎と足合わせをしたようで、菊地に「悪ないなぁ。ええと思うで」と声をかける場面も。菊地は悪ない足のようですよ。

 

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 峰竜太もやはり試運転を行なっていたようだ。いったん切り上げてペラ調整に向かう際、ニコニコ顔でこちらに話しかけてきた。「ひといエンジンだったけど、良くなりましたよ!」。えっ、初日の朝(というか午後の早い時間帯)までに直しちゃったの? この人はターンもすごいが、エンジン出しもすごい。こうなると気分ノリノリで成績もアゲアゲというのが峰パターンだけに、期待がもてる。悔し涙で泣き崩れた昨年の蒲郡、今年は本当に嬉し涙で泣き崩れるシーンが見られるかも!?(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)