今日の宮島は、雨降りが基本も、時折あがったり、雨が降っているのに日が差して青空が見えたりと、変な天候。そんなわけで、雨を避けるために係留所の屋根には幌がかけられた。潮が高い時間帯なので、ピットから水面やビジョンは見えません。
雨が降ろうが槍が降ろうが、選手たちの調整作業、試運転への熱心度は変わらない。係留所はほぼ満艇状態で、ひっきりなしに試運転へと飛び出る選手の姿が目に入ってくる。足合わせを終えると、こんなふうに手応えを確認し合う様子が随所で見られる。すみません、黒須田撮影ですが、ひとつも顔がちゃんと見えないやないか。左から遠藤エミ、加藤綾、西村美智子、西村に隠れているのが津田裕絵です。写真撮影B級脱出できるよう頑張ります。
1Rを勝ったのは水野望美。1マークで決着をつける強い勝ち方だった。今日は1回乗りで、ボートを陸に上げると速攻で試運転用の艇旗がつけられた。今日はたっぷり乗り込むことになるだろう。それにしても、白赤の2色旗は珍しい。多くの場では、試運転用の艇旗はピンクだ。
その水野は、レース後はにこやかに喜びをあらわしていた。公開勝利者インタビューからの帰りにすれ違ったが、そのときは満面の笑顔でしたよ!
2着は角ひとみ。2連続2着で、明日の勝負駆けにメドがついた格好。岩崎芳美と真剣な表情で言葉を交わしながらも、どこか安堵した雰囲気も感じられた。あ、後ろに山川美由紀の赤マスク姿が写っている! 今日は3日目、山川さん、粋ですな~。
1Rには山下友貴、木村沙友希の静岡勢2騎が出走していたが、ともに着外に敗れている。エンジン吊り後は、二人ともが長嶋万記に駆け寄って、しばし話し込んでいた。万記教室、といったところか。そこで交わされた一言が、次走への糧となることもあるだろう。
2Rは三浦永理が展開をとらえて1着。写真は昨日の整備の様子だが、これが実った部分もあっただろうか。
そして、大敗を喫してしまった守屋美穂は、どうにも苦しい戦いを強いられてしまっている。表情もやや冴えないように見えた。今日は2R1回乗りなので、午後は大きな作業をしている可能性もある!?
2Rまでのピットで、一番多く見かけたのは松尾夏海。係留所からペラ調整所へ、ペラ調整所からいったん控室へ、そしてまたペラ調整所へ、そして係留所へ、など実に精力的に動いていたのであった。
精力的に動いていたのは、3R1号艇の鈴木成美も同様。などと書いていたら、3Rは目の前で逃げ切った! ここまで順調に得点を積み重ねており、後半9Rにも注目しよう。
そして、4R6号艇が大きな試金石になりそうな海野ゆかりも、試運転などを繰り返し行なっていた。この大外枠をなんとか乗り切って、明日の勝負に勢いをつけたいところだ。結果やいかに……。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)