BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――酷暑で頑張る52人

終盤でやった、「全選手の様子を登番順に書き出し」スタイルで行こうと思います。大きな動きがなかった選手は、ほんの一言くらいになってしまいますが、大和撫子たちの動きを追いかけていきます。

 と言いつつ、初日の朝はひたすらに忙しい。特別目立つ行動をしていた選手はほぼ皆無という状況でした。

 

●日高逸子 素早く丁寧に装着作業。いつものグレートマザーであります。

●山川美由紀 懸命なペラ調整。試運転と調整をひたすら繰り返していた。この暑さがこたえないはずはないが、奮闘している。

●垣内清美 やはり試運転。表情はなんともクールだが、もちろん暑くないわけがない。

●高橋淳美 これまた試運転。足合わせした選手との“感想戦”に飛び回る姿もあった。

●谷川里江 やっぱり試運転。3Rに出走を控えていることもあり、陸と水面を行ったり来たりと忙しそうだった。

●角ひとみ もう当たり前のように試運転。女子選手の試運転の熱心さは当欄で何度か書いているが、初日の朝からなのだ。

●寺田千恵 ん? そういえば早い時間帯でテラッチを見た記憶がないぞ。エンジン吊りには出てきているはずなのだが……。

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●新田芳美 整備室。1R展示開始時刻でもまだモーターがボートに乗っておらず、本体整備に励んでいるようだった。

●倉田郁美 1Rは4着。エンジン吊りを終えると、倉田に歩み寄ったのは山川、谷川ら。谷川と倉田が仲良さげに話すのはよく見かける。山川とはあまり記憶はないが、仲はいいのだろう。

●中里優子 1R3着後、角ひとみと話し込んでいた。そこに海野ゆかりも合流し、しばしレースを振り返り合う。

●水口由紀 1R2着。70期の同期生が2、3着を分け合ったかたちだ。エンジン吊りに出てきていた五反田忍と笑い合う姿も。

●岩崎芳美 試運転に励んでいた一人。角ひとみの通算1500勝記念Tシャツを着用。その角のお隣にボートを係留していた。

●海野ゆかり 早くも気合の入った表情を見せていた。前年度覇者とか連覇とかを強く意識しているわけではなかろうが、スイッチは入っている模様。水上のタカラジェンヌ、やっぱりカッコいいっすね。

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●淺田千亜希 すれ違いざまに柔らかなチャッピースマイルをくれました。よく考えれば2R1号艇。レースが近づいて気合も高まるなか、優しい微笑み。素敵です。

●岸恵子 プロペラ調整。試運転も。海野ゆかりと足合わせをしていたようで、話し込む場面もあった。評判機17号機をきっちり仕上げてくるか。

●五反田忍 プロペラ調整。それほどバタバタした感じはない。

●森岡真希 2R出走の準備を進める表情が実に鋭かった。

●中谷朋子 プロペラ調整。辻栄蔵ばりにとことんペラ調整をする一人で、つまりはいつも通りに作業を進めているわけだ。

●池田明美 プロペラ調整。ただ……今日の時点ではまだはっきりと浩美との区別がついている自信がありません(笑)。

●香川素子 プロペラ調整。マイペースで進めている。

●池田浩美 プロペラ調整。ただ……今日の時点ではまだはっきりと明美との区別がついている自信がありません(笑)。でもたぶん間違ってないと思います。

●大瀧明日香 プロペラを手に装着場を走る姿があった。行先はもちろん係留所。ペラを叩いて、水面に出て、を繰り返していたわけだ。今日の序盤の時間帯では走っている選手は少なかったが、大瀧はその一人。

●堀之内紀代子 汗を流しながら作業に励む。タオルで汗を拭く姿に、その奮闘ぶりが表現されている。

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●佐々木裕美 調整の方向性を考え込んでいるのか、神妙な表情を見せていた。笑顔はとびきりの人だが、戦いを前にすれば戦士の顔になる。

●田口節子 ドリームインタビューでも本体整備を口にしていたが、1R展示前はやはり整備室に姿があった。それからほどなくモーターを装着して、すぐさま水面へ。今日一日、モーターと向き合う時間を過ごすだろう。

●廣中智紗衣 試運転組の一人。

●細川裕子 プロペラ調整。先ほどから試運転とプロペラ調整、この言葉を何度書いたか。つまりは、この2つにひたすら励んでいる選手ばかりなのだ。

●宇野弥生 やはりプロペラ調整。その合間に一服休憩し、それからペラ室に戻る途中にすれ違ったので挨拶。ところが、宇野はこれに気づかず。出走表を見ながら考え込んでいたのだ。10mほど通り過ぎてから、ふと立ち止まり、振り向いてペコリ。すごい集中力だ。

●長嶋万記 1R展示開始のあたりでモーターを装着。慎重に作業し、それからプロペラ調整。ドリーム1号艇だからか、顔つきが違って見える。

●三浦永理 2R出走ということもあって、忙しそうだった。

●西村歩 視線を落として考え込む姿があった。初日ということもあり、プロペラなどの方向性に悩む時間も多かろう。

●平田さやか 試運転。平田は4R出走。やはり前半出走組が水面には多かった。

●落合直子 ペラ調整→試運転。2R出走ということもあり、移動が急ぎ足だったのが印象的。

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●藤崎小百合 1Rは5着。レース後は憮然とした表情を見せていた。藤崎も佐々木同様にスマイルが印象的な選手だが、負ければひたすら悔しがる。敗れた選手に申し訳ないが、こういう姿に見る者は心動かすのである。

●西村美智子 ああ、やっぱりペラ調整と試運転。みんな頑張れ!

●原田佑実 もちろんプロペラ調整と試運転です。

●松本晶恵 2Rの展示が終わると、ボートを展示ピットへと移動。

●川野芽唯 懸命にプロペラ調整!

●津田裕絵 試運転に励んでいた。もちろんプロペラ調整も。

●平高奈菜 1R発売中にボートを着水。僕の前を通過する際、なぜか渋面を作ってこちらの挨拶を返す。ほんとに暑いですねえ、という感じか。それとも、俺、嫌われてる……?

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●山下友貴 ピット内を走っていた数少ない一人。山下はこれがいつも通りの姿で、ギリギリまでペラ調整をして係留所に駆け下りるなど、何度見てきたことか。

●櫻本あゆみ 試運転。髪の毛が汗で濡れていた。この酷暑だもんなあ。

●守屋美穂 プロペラ調整。ペラを叩きながらも、近くにいたこちらに気づいて、挨拶をしてくれた。感激っす。

●樋口由加里 1Rを走ったあと、わりと早いタイミングでピットに戻っている。1Rは6着、次の8Rで巻き返しをはかりたいところだ。

●遠藤エミ 1Rを勝った今井美亜に祝福の声をかけた。あとはペラ調整。

●小野生奈 ギアケース調整。芦屋は整備用のテーブルが入口からずっと奥のほうにあり、死角もあったりする。だから、外から覗くだけでは見落としも多いのだが、それにしても整備室には選手の姿が少なかった。確認できた範囲では、ギアケース調整は小野だけ。

●喜井つかさ 試運転。汗だくで頑張っていたぞ。

●竹井奈美 2R出走で、係留所での調整に余念がなかった。表情は鋭い。

●渡邉優美 プロペラを見つめながら、長嶋と談笑するシーンあり。支部も期も違うが、この二人はけっこう仲良し。

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●今井美亜 1R快勝。遠藤から祝福を受けて顔がほころんだ。充実した表情でもあり、まずはいいスタートが切れたことだろう。

●大豆生田蒼 1R出走前、猛ダッシュでボートリフトへと向かう姿あり。モーター架台の準備に向かったものと思われる。俺があんなに全力で走ったら、絶対に足がもつれて転ぶな……と思った。

●中村桃佳 登番最若手の彼女も、暑さなど関係なく、試運転とペラ調整に奮闘。

 

 というわけで、実のところ、初日の朝(というかほとんど昼か)は慌ただしさはあるものの、全体的には誰もが調整(おもにペラ調整)、試運転に没頭しており、全員の話を書き出してみると、けっこう単調になってしまうのでありました。そのくらい、みな汗だくで頑張っているぞ!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)