BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――強風に負けるな!

 11時50分から12時10分頃まで優勝戦出場選手インタビューが行なわれ、ベスト6がピットに戻ったのは1R展示が行なわれた頃。それからの6人は、比較的ゆっくりとしており、1R発売中には大きな動きは見られなかった。

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 早かったのは細川裕子だ。優出インタビューではペラを叩き変える旨の発言をしており、さっそく取り掛かった格好である。かなり強めに叩いていたから、4号艇から一発勝負を模索しているというわけだ。もちろん、思うような仕上がりにならなければ元に戻すことになるはずで、細川は最終日を忙しく過ごす腹を決めているということになる。細川のペラ叩きを池田明美、堀之内紀代子が見守るというシーンもあった。

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 小野生奈も早いほうだった。2R発売中には安定板を選ぶ姿があり、セッティングなどを行なったあとにはカポックを取りにいっている。2R終了後に着水。優勝戦組では一番乗りである。乗った感触でペラを叩いていく。今節を通して見られた光景が今日も繰り広げられるだろう。

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 日高逸子と遠藤エミは、2R発売中にはペラ調整所に陣取った。ただ、叩いているという雰囲気もなく、ゲージを当ててチェックをしている様子だった。もちろんこれから本格的な調整ということになっていくだろう。安定板がついて、気配が変わる可能性がある。まずは昨日までの形をもういちどチェックしたものだと考えられる。試運転後にはペラを叩く姿があるだろう。なお、日高はまだ安定板をつけておらず、遠藤はすでに装着していた。

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 そうそう、遠藤に昨日のレース後の首ひねりの場面を問うことができた。そのココロは、「1着を獲って内枠で優勝戦に乗りたかった」。やはり外枠ではチャンスがぐっと減るだけに、そのことが引っかかったのだそうだ。遠藤はコース不問で突き抜けてくるイメージがあるわけだが、しかし優勝戦となればやはり内枠が必須ということなのだろう。ただ、今日の水面ならチャンスは大きくなるはず。ホームのびわこもこれくらい荒れることはあって、慣れているはずだ。そう話すと、「あ、そうですね」と明るい声が返ってきた。6号艇でも諦めることなく、優勝だけを狙って走る遠藤エミである。

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 松本晶恵と岸恵子は、2R発売中までは動き自体がなかった。岸はボートの点検をしている時間もあったが、松本はエンジン吊りの後は控室で過ごしていたようだった。松本は2Rが終わると、櫻本あゆみに見守られながら安定板を装着。ここから動きは加速していくだろう。岸は2R終了後もまだ大きな動きなし。今日はマイペースで過ごして、レースに集中していくことになるか。

 すでにお伝えした通り、1Rから安定板装着の2周戦、台風はさらに接近してくるわけだから、もっと水面が荒れる可能性もある。ケガには気を付けつつ、悔いのない戦いを!

 なお、このまま優勝戦も2周戦となれば、SGおよびプレミアムGⅠでは初の優勝戦2周戦だそうです。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)