(抽選前のつぶやき)
蒲郡モーターは5/1の初下ろしから実働4カ月半。「現時点でモンスター級の図抜けたハードパンチャーはいない」というのが私の勝手な診断だ。たとえば2連率トップ56号機は地元の赤岩善生はじめ9節中5節がA1レーサーで、かなり乗り手に恵まれた感じだし。むしろ、2連率20%の21号機(A1ゼロ&10人中9人が3~4点台のB級)の方がはるかにゴキゲンに見えるのだが、蒲郡さんが使ってくれるかどうか……。まだ手元の資料には「使用モーター一覧」がないので、モーター抽選時にしっかり確認するとしよう。まあ、とにもかくにも接戦・混戦パワーのムードが漂う蒲郡、私なりの注目機をピックアップしておこう。
蒲郡の注目モーター
★★21号機(20・6%)
★★20号機(42・1%)
★★64号機(50・0%)
★60号機(43・7%)
★45号機(40・0%)
★19号機(44・0%)
★18号機(50・6%)
★72号機(38・1%)
(いざ、モーター抽選へ!)
青い熱気でむせ返りそうなモーター抽選会場。近隣の記者さんたちの鑑定をチラリ覗き込むと、やはり20、60、64あたりの数字が乱れ飛んでいる。さらに私が「隠れモンスター?」と密かに期待していた21号機も、東京スポーツのパワー番付6位だったり、蒲郡オフィシャルの番付でも「小結」(近況評価=「激」!!!!)だったりするので、「こりゃ2連率20%でも間違いなく抜擢されるな」と確信しつつガラポンの動向を見守っていた。
で、最初に★★の評判機をゲットしたのは遠藤エミだ。しかも、エース級の誉れ高い20号機。引き終わって自席へと向かったエミは、座る直前にフルアクションのガッツポーズ! おそらくハナから狙っていたのだろう。ビッグレースではチョイチョイ超抜機を引き当てるエミだが、今節もこの時点で有力なV候補と言えるだろう。
澱みなくガラポン抽選は続き、★★60号機は岡村慶太、★★64号機は白神優の手に渡った。さらに続々と評判機が飛び出すのだが、肝心カナメ“私の”21号機がなかなか出てこない。
まさか……まさか……??
残り玉が減るのに正比例して私の不安は膨張し、ついにはラストバッターの山崎郡へ……郡が回したガラポンから飛び出した小さな玉を凝視しながら、私は両手を合わせた。
「ニジュウ……ハチ!!」
最後の一玉を取り上げた北野輝季の声に、私はガックリうなだれた。一文字違いだが、下一桁は間違いなく「イチ」ではなく「ハチ」だった。嗚呼、私の勝手な「隠れモンスター機」はこの瞬間に「幻のモンスター機」へと姿を変えてしまったのである。実際に活躍できたどうかはわからんが、せめても同じ土俵で戦う21号機を見たかったなぁ。
ちなみに、BB誌で私が◎に推したレーサー=磯部誠は37号機を引いた直後に顔を歪ませた。私が近寄ると、顔をしかめたまま「このモーターじゃ、あかんでしょぉぉ」。「前に見た時、ぶっ壊れてる感じでした」とも。ただ、隣の岩瀬裕亮から「いやいや、けど、それ、直ってたよ、最後の方に」という有難い言葉を受け取って、やっと笑顔を浮かべた磯部だった。◎モーター21号機亡き今節、◎レーサー磯部の活躍に期待するとしよう。うーーーん、残念!!
注目モーター&選手
蒲郡の注目モーター
★★21号機(20・6%)…選出除外!
★★20号機(42・1%)…遠藤エミ
★★64号機(50・0%)…白神 優
★60号機(43・7%)…岡村慶太
★45号機(40・0%)…羽野直也
★19号機(44・0%)…渡邉和将
★18号機(50・6%)…中田竜太
★72号機(38・1%)…山田祐也
……………
注54号機(35・3%)…森 智也
注62号機(29・0%)…竹井奈美
※注の2基は高橋アナの近況おススメ穴モーター。
以上10基もピックアップしたが、現時点ではそれほど混戦ムードのパワー相場と思っていただきたい。(TEXT/畠山、PHOTOS/シギー中尾)