BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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レディースオールスター3日目ピットレポート前半――ベテランと若手

 1レース発走前に数分ほどパラパラと雨が降ったが、その後は止んでいる。ただし本日は雨予報。午後から降り出すことになりそうだ。しかも本日は風が強く1レースから安定板も装着されたため、本日も選手たちは難しい調整を強いられることになるだろう。

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 昨日は山川美由紀がド派手なまくりで勝利したが、本日のオープニングレースもベテラン海野ゆかりの4カドまくりで幕を開けた。今節はパッとしない成績が続いてきた海野だが、これで予選突破への望みができた。昨年のレディースオールスター惜敗の悔しさを晴らすことができるか。

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 レースを終えてピットに戻ってくると、当然のように中国支部の若手たちが海野の艇の引き上げ作業を手伝う。そんなときに、後輩へのアドバイスを忘れないのもベテラン。
「たぶんみんな揉みながら行っとるけん」
 と3レースを走る向井田真紀にスタート状況を説明していた。

 

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 一方、1レースでいったんは先頭に立った薮内瑞希は「う~ん」という唸り声が似合いそうな表情。今節は110期台の活躍が目覚ましいが、薮内はあと一歩でビッグレース初勝利を逃してしまった。後半レースは、けっこうエグいメンバー構成の番組になったが、ここでもう一度好走できれば予選突破への首はギリギリつながる。

 

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 2レースを勝利したのは昨日遅くまで試運転をしていた西村美智子。そして2着争いは若手とベテランの熾烈な争いになった。エンジンが出ている28歳坂咲友理と、腕に秀でた50歳谷川里江とのドッグファイト。

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 軍配が上がったのはベテラン谷川。水面で激しい戦いを繰り広げた二人だが、ピットへ戻るとノーサイド。坂が頭を下げて、谷川も「いいよいいよ」と返していた。

 

 2日間を終えて、各選手に掴んだことや課題が見えてきたためか、今日の午前中のピットでは選手同士が相談をしている姿がよく見られた。
「水面が悪いときには~~」
 とカワイイ声が聞こえてきたので、振り向いてみると、

 

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そこにいたのは土屋南が同県の先輩・樋口由加里にアドバイスを求めていた。

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 これから水面に出ようとしていた樋口だが、土屋の問いに丁寧に答える。古くから「女子王国」と呼ばれている岡山支部だが、今節はまだゼロ勝。早く片目をあけたいところである(※記事をアップ後、4Rで樋口が勝利)。

 予選道中、残すは2日。まだ多くの選手に準優進出の望みは残されている。好調者も不調者もベストパフォーマンスを発揮して、好レースを展開してもらいたい。

(TEXT・姫園 PHOTO・池上)