BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――大阪! 静岡!

 

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 大阪69期祭りだ!
 1R、野添貴裕が持ち味の4カドまくりで1着。2R、田中信一郎が菊地孝平のまくり攻撃にも冷静に立ち回って1着。こうなると、3R、太田和美が……と書きたくなるのだが、駆けないのが残念。登番3555、3556の大阪コンビが、3日目の朝をおおいに盛り上げた。
 野添はSG18年ぶりの出場。前回がまさに浜名湖クラシック(00年)で、5日目に1着となって以来の勝利だ。それが、野添らしい4カドまくりなのだから、なんだか嬉しくなる! 出迎えた松井繁も、嬉しそうに野添の背中をポンと叩いて、勝利を称えていた。
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 松井は、田中に対しても笑顔で出迎えていた。ヘルメットの奥で田中の目が細くなる。田中が言葉をかけると、松井は満足そうにうなずく。大阪勢としては、最高の3日目序盤! 松井、湯川浩司、石野貴之もこの勢いに乗っていきたいところだ。

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 大阪勢が勝ったレースはともに、地元勢が2着だった。1Rは徳増秀樹。1号艇だっただけに、なんとか勝利をモノにしたいところだったが、まくりを浴びてしまった。ピットに戻った徳増は、さすがに表情が固まっている。エンジン吊りに集まった誰とも言葉を交わさず、黙々と控室へと戻っていくのだった。

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 2Rは菊地孝平で、スタートを決めてまくったものの、田中にうまく捌かれてしまった。やるべきことはやって、展開も作って、それで2着なのだから悪くない結果だが、しかし1着が見えていた展開でもあっただけに、これは悔しい。表情はまるで1号艇で敗れた後のようなものなのであった。

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 1Rでは長嶋万記も4着に敗れ、地元勢には楽ではない戦いが続いている。坪井康晴も今日は6号艇1回乗り。明日につなげられるかどうかの重要な一戦を緑のカポックで迎えるわけだ。気持ちを特別に込めて戦うレースとなろう。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)