BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――2日目①整備

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 今日も今日とて蒸し暑い桐生ピット。ピット内の気温計と湿度計を見たら、室温36度、湿度80%!! ほとんどサウナです。

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 桐生のペラを叩く場所は、仕切りに囲まれたペラ室と、ピット内にあるオープンスペース、この二か所がある。仕切りの中は涼しく、(扇風機はあるが)外は暑い。このオープンスペースで肩を並べてペラを叩いていたのは、地元の二人。選手班長の土屋千明と、群馬のエース松本晶恵だ。遠征勢に涼しい場所を譲ったのか、それともたまたまかはわからないが、気力アップに汗を流す。

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 土屋はペラを叩き終えるとすぐ試運転へ。開会式で「夏は好き」宣言していた土屋だが、本当にピットでも元気一杯。選手班長の仕事もこなしながら、忙しく動き回っていた。

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 整備室にこもってエンジンを割っていたのは、大ベテランの日高逸子と山川美由紀。日高は初日に1着を取ったものの足色はソコソコだったので整備をするのはわかるが、山川は初日2連勝。結果にとらわれず、ベテランの経験が整備が必要とみたのだろう。

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 本日のオープニングカードを制したのは守屋美穂。初日は3着6着とイマイチな成績だったが、2日目のイン戦でキッチリと結果を残した。
 ピットに凱旋すると、艇の引き上げを手伝うのは、岡山勢と瀬戸内海を挟んで隣の香川勢。昨日、大阪勢にはいまだクイーンがいないと書いたが、逆にこのエリアはクイーンが多数おり、一昔前は「女子王国」よ呼ばれた地域である。守屋は同県の先輩で13年レディースチャンピオンの金田幸子と軽く話をした後は、香川の中村桃佳と5分程度話し込んでいた。

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 2Rはエースモーター・角ひとみが敗れる波乱があった。勝利したのは、速いスタートから1マークを鮮やかに突き抜けた宇野弥生。宇野が所属する愛知支部は、記念すべき第1回覇者の鈴木弓子、レディチャン3連覇を成し遂げた鵜飼菜穂子や、2連覇の谷川里江を輩出した女子の名門。宇野はこれで2連勝。名門復活へむけて宇野の12Rにも注目だ。

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 一方、レディチャン初出場で最年少優勝の権利も持っている高田ひかるは2Rで5着に敗れた。これで初日から⑤⑤。予選突破にむけて尻に火が付いた。ちなみに高田は最終日の8月5日が誕生日。いい形で誕生日を迎えたいところである。

(TEXT/姫園 PHOTO/池上)